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2005 年度 実績報告書

バイカル湖の物質負荷・循環過程が駆動する巨大湖の生物生産・生態変動システム

研究課題

研究課題/領域番号 14255015
研究機関京都大学

研究代表者

杉山 雅人  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (10179179)

研究分担者 渡辺 泰徳  立正大学, 地球環境科学部, 教授 (20112477)
佐藤 泰哲  山形大学, 理学部, 教授 (60007177)
三田村 緒佐武  滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50030458)
三村 徹郎  神戸大学, 理学部, 教授 (20174120)
田中 祐志  東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (90207150)
キーワードバイカル湖 / 物質循環 / リン酸代謝 / 生物群集密度 / 深層水湧昇 / 栄養塩
研究概要

2005年6月2日〜6月12日と2005年7月30日〜8月13日の2回に渡ってロシアに渡航し、バイカル湖の調査を行った。6月の調査ではリストビアンカ周辺ならびに南湖盆・中央湖盆において各種の生物・物理・化学観測を行った。また、南湖盆の東西の両岸に自記温度計を係留し、水温の長期観測を行った。これに併せてリストビアンカ沿岸で風向風速の長期連続観測も実施した。8月の調査では、6月の調査水域に加えてバルグジン湾での総合科学観測も行った。
水温の連続観測の結果から、6月から8月にかけて、西岸から東岸に向けての強風に誘起された深層水湧昇が少なくとも2回起こっていたことが分かった。これはリストビアンカ沿岸での風向風速の長期観測の結果と良い一致を見せた。生物・化学の観測からはバルグジン湾では河川水の流入がピコシアノバクテリアの群集分布に大きな影響を与えていることが分かった。しかし、栄養塩濃度と群集分布の間には、目立った関係は見られなかった。
2005年8月13日〜8月20日にかけて、ロシア側共同研究者であるV.V.DruckerとV.A.Fialkovを日本(京都)に招聘して、4年間の研究の総括を行うとともに、今後のバイカル湖研究に関する課題について議論した。4年間の研究はほぼ順調に進行したが、更なる調査、特に自動モニター機器などを活用する長期連続観測が必要であると結論付けた。この議論に基づいて、今後は、バイカル湖上流から下流にかけての全集水域に渡る広域的な総合科学調査が必要であると考え、今後の調査計画・研究費の獲得について協議した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Abundance and community structure of picoplankton and protists in the microbial food web of Baruguzin Bay, Lake Baikal2005

    • 著者名/発表者名
      H.Ueno et al.
    • 雑誌名

      Aquatic Ecology 39

      ページ: 263-270

  • [雑誌論文] Abundance, growth and grazing loss rates of picophytoplankton in Baruguzin Bay, Lake Baikal2005

    • 著者名/発表者名
      T.Katano et al.
    • 雑誌名

      Aquatic Ecology 39

      ページ: 431-438

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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