研究課題/領域番号 |
14310003
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
浜渦 辰二 静岡大学, 人文学部, 教授 (70218527)
|
研究分担者 |
山口 一郎 東洋大学, 文学部, 教授 (20287551)
和田 渡 阪南大学, 経済学部, 教授 (80210988)
野家 伸也 東北工業大学, 工学部, 教授 (80156174)
谷 徹 立命館大学, 文学部, 教授 (40188371)
宮原 勇 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90182039)
|
キーワード | 間(柄)の可能性 / ダンス / 反省と内的意識 / 時問意識 / 言語カテゴリー形成 / 現象学とシステム理論 / 文化を生きる身体 / 現象学と自己組織性 |
研究概要 |
最終年度の活動も、これまで同様、共同研究のメンバーそれぞれがもつ個々のテーマの研究(谷「間(柄)の可能性」、貫「ダンス」、榊原「反省と内的意識」、和田「時間意識」、宮原「言語カテゴリー形成」、野家「現象学とシステム理論」、山口「文化を生きる身体」、浜渦「現象学と自己組織性」)と並行して、それぞれが、自ら海外に出て調査・研究・発表をしてくること(山口がドイツに、宮原が米国に、浜渦と貫が香港にそれぞれ出かけた)と、海外からの研究者を招いて、共同研究とともに国際会議を開催することにあった。2004年11月20日・21日に東北大学文学部(仙台)で開催された第4回フッサール研究国際会議には、海外から3人の研究者を招き(スイス1人、米国1人、チェコ1人)、我々のメンバー2人(浜渦、和田)と研究協力者1人(岡本)を含めた合計6人の発表に基づき討議を行った。いずれも、ドイツ語あるいは英語での発表に、すべて原語と和訳を併せて掲載した予稿集『Proceedings』を参加者全員に配布し、招聘窓口になった我々の一人が司会と通訳を務め、海外研究者と日本人研究者の間で充実した討論をすることができた。また、この共同研究と連動する形で継続してきたフッサール研究会の活動も、昨年度末2004年3月13日・14日に大学セミナー・ハウス(八王子)で第3回研究会が行われ、これら二つの会合の記録として、これまで同様、フッサール研究会の会誌『フッサール研究』第3号という性格と、科学研究費補助金による共同研究の平成16年度『研究成果報告書』という性格とをあわせ持つ冊子を作成し、2005年3月12・13日に行われた第4回フッサール研究会の参加者、およびその他の関係研究者に配布した。この3年間、私たちが国外・国内で行ってきた活動は、海外研究者たちと国内若手研究者たちとを繋ぐ役割を果たし、あちこちに今度の研究活動のための種を蒔いてきたと言えよう。
|