研究課題/領域番号 |
14310003
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
浜渦 辰二 静岡大学, 人文学部, 教授 (70218527)
|
研究分担者 |
山口 一郎 東洋大学, 文学部, 教授 (20287551)
和田 渡 阪南大学, 経済学部, 教授 (80210988)
野家 伸也 東北工業大学, 工学部, 教授 (80156174)
谷 徹 立命館大学, 文学部, 教授 (40188371)
宮原 勇 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90182039)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
キーワード | フッサール / 現象学 / 哲学 / 国際的研究 / 数学 / 言語 / 時間意識 / 文化 |
研究概要 |
新資料・新研究に基づき、フッサール現象学国際的研究の新しい地平を開拓しようとする我々の共同研究は、この3年間に、大きな成果を残した。 まず最初に挙げられるべきは、この3年間のあいだに4回のフッサール研究国際会議を日本各地で開催し、海外の研究者を招待し、日本の研究者も交えた、研究発表と討議の場を持つことができたことであろう。招待した海外の研究者は、韓国、米国、中国、スイス、ドイツ、ベルギー、デンマーク、チェコの8各国、延べ15名の錚々たるメンバーであった。これらの国際会議では、目本人の発表も含めてすべて英語またはドイツ語で行われ、発表原稿が和訳原稿とともに『予稿集』として参加者に配布され、質疑応答もすべて共同研究者の司会と通訳により行われ、内外の研究者による実質のある共同討議が実現した。 次に挙げるべきは、共同研究者たちが、世界各地のフッサール研究者達と電子メールによる学際的交流を保ちながら、直接海外に出かけて、海外での学会・研究会などに参加、発表してきたことである。これらの機会を通じて、海外の研究者たちとの学術交流を深め広げることができ、国際的なフッサール研究に一定程度の貢献をすることもできた。日本におけるフッサール研究のレベルの高さは、多くの海外の研究者の認めるところとなった。 最後に忘れてならないのは、国内の活動との連動である。本研究共同研究者9人が呼びかけ人になって、国内の研究者を組織したフッサール研究会が設立され、年1回、これまでに4回の研究会が開催された。共同研究者9人が全員発表をした第1回から始まり、第2回には国際会議と連動させて内外の研究者との交流を促進し、第3回・第4回は、それらを踏まえて、国内若手研究者を中心とする活動の場を作ってきた。これら若手研究者の発表も、本研究の研究協力者として、『フッサール研究』第2号・第3号に収録された所以である。
|