研究課題/領域番号 |
14310029
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
五十殿 利治 筑波大学, 芸術学系, 教授 (60177300)
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研究分担者 |
木下 直之 東京大学, 人文学系研究科, 助教授 (30292858)
岡部 あおみ 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (60318631)
岡田 温司 京都大学, 総合人間科学部, 助教授 (50177044)
玉蟲 敏子 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10339541)
島尾 新 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
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キーワード | 観者 / 展示 / 鑑賞 / 受容 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本年度にについては、7月、9月、12月と計3回の研究会を東京大学文学部文化資源学研究室において行った。研究代表者・五十殿利治による「『文章世界』の投稿画」は明治末・大正初期に人気を博した投書雑誌の投稿画について、研究分担者の木下直之「沖縄の博物館と観客」は戦後の占領期における文化行政と博物館を中心にして、同じく水沢勉「ヴィルヘルム・レームブルックの運命一観客の視点から(日本編)」は日本におけるドイツ表現派の彫刻家の受容について、ならびにちょうど今夏に研究書を出版したばかりの研究協力者・小沢節子の「『原爆の図』巡回展と展示形態の変遷をめぐって」は、戦後における著名な作品がどのように国内のみならず国外においても広く普及することになったかについて、それぞれ受容史的な視点を中心にして、検討を加えた。こうした研究発表に基づいて、海外共同研究者である渡辺俊夫も参加して、意見交換を行った。 発表内容については、日本近代がテーマに偏した形になったが、来年度については、日本近世と西洋美術についての研究発表が予定されている。また、各分担者はそれぞれの研究課題について、各自の研究を進め、来年度における研究発表に備えている。 なお、最終年度については、公開の研究会を開催することの可能性を探ることとした。
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