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2003 年度 実績報告書

観者・展示・鑑賞-受容の美術史

研究課題

研究課題/領域番号 14310029
研究機関筑波大学

研究代表者

五十殿 利治  筑波大学, 芸術学系, 教授 (60177300)

研究分担者 木下 直之  京都大学, 人文科学系研究科, 助教授 (30292858)
岡部 あおみ  武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (60318631)
岡田 温司  京都大学, 総合人間科学部, 教授 (50177044)
玉蟲 敏子  武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10339541)
島尾 新  多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
キーワード観者 / 展示 / 鑑賞 / 受容 / 国際研究者交流
研究概要

本年度については、7月19日と12月27日と二度の研究会を行った。発表者は、7月が玉蟲と海外共同研究者の渡辺、そして、12月には岡田、岡部、島尾、寺門であった。内容的には、室町時代、江戸時代からイタリア・ルネサンス、17世紀オランダ、近代西洋、そして現代美術まで、地理的にも、また歴史的にも広範な領域における研究対象についての発表がなされ、活発な討議が行われた。
昨年の研究発表については、近代日本に偏ったが、今年度については、むしろ多様な側面が明らかになった。そして、様式中心の美術史的な視点ではなく、受容史的な。観点に立つことによって、どのような美術史が可能になるかが垣間見られたといえる。たとえば、渡辺の発表した西洋における日本庭園については、まさに日本美術の受容でありながらも、これまで正面から調査されたこともない課題である。また、玉蟲の発表も、江戸から近代に橋渡しされる内容の展示について論じたものであり、時代区分による枠組みを疑問視させるものであった。
国際研究者交流の点では、7月の研究会に際して・来日中のソウル大学美術史教授の金英那と交流を行い、また韓国の近代・現代美術史についての教示を得た。また、五十殿はシンガポール大学が主催したアジアにおける現代美術と近代性についての国際シンポジウムに参加して、日本における近代美術の観衆形成について、研究発表を行うとともに、アジア各国の研究者と交流した。
なお、各研究会においては、来年度についての研究計画を討議し、研究報告書の内容や原稿提出期日などについて確認した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 五十殿 利治: "『小沢節子「原爆の図」描かれた<記憶>、語られた<絵画>』を読む"藝叢. 20. 128-141 (2004)

  • [文献書誌] 寺門 臨太郎: "ヤン・ファン・エイク《泉の聖母子》をめぐって"芸術研究報. 24. 137-159 (2004)

  • [文献書誌] 水沢 勉: "いまなお生成しつつある影-ヴィルヘルム・レームブルック受容の視点から"ヴィルヘルム・レームブルック(展覧会目録). 29-35 (2003)

  • [文献書誌] 五十殿 利治: "未来派美術協会習作展(1923年)出品の菊池武-《ローマ字のC》"筑波大学芸術年報. 2-5 (2003)

  • [文献書誌] 木下 直之(編著): "見物はおもしろい"平凡社. 149 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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