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2004 年度 実績報告書

観者・展示・鑑賞--受容の美術史

研究課題

研究課題/領域番号 14310029
研究機関筑波大学

研究代表者

五十殿 利治  国立大学法人筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60177300)

研究分担者 岡田 温司  国立大学法人京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (50177044)
岡部 あおみ  武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (60318631)
木下 直之  国立大学法人東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30292858)
島尾 新  多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
玉蟲 敏子  武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10339541)
キーワード観者 / 展示 / 鑑賞 / 受容 / 国際研究者交流
研究概要

本年度は最終年度なので研究成果報告書の作成を重要な目標として研究活動を進めた。
研究会は9月と12月の2回開催した。最初の回では、近代音楽史研究者で、東京大学教授渡辺裕氏の指導助言を得た。とくに、音楽史における聴衆の問題について、日本近代音楽についての豊富な例とともに論じられたため、啓発されるところが多々あった。つぎに12月の研究会では、近代演劇史研究者で、吉備国際大学教授井上理恵氏の指導助言を得た。とくに近代演劇史における観衆の問題について、おなじく島村抱月を中心にして豊富な例を引きながら、論じられ、芸術の受容という点で共通する側面があることを確認した。いずれも研究会においても議論が盛り上がり、芸術受容の検討の必要性が改めて認識された。
最終年度にあたり発行される研究成果報告書については、研究分担者によるつぎの論文が掲載されることになった。岡田温司「ビオスとアルス--生政治と近代の観衆」、寺門臨太郎「初期ネーデルラント絵画」の近代-一九〇二年ブリュージュの「プリミティブ・フラマン展」をめぐる断章」、岡部あおみ「現代美術の変容と国際展」、島尾新「「東山御物」随想--イメージのなかの中国画人たち」、玉蟲敏子「都市・江戸の三つの展覧会」、浅野秀剛「町絵師墨海の旅と生活」、五十殿利治「コマ絵投書と『中学世界』」、以上7編である。古今東西、バランスのとれた研究報告になったのではないかと思われる。
個別的な研究において、上記の成果を得たが、今後の問題としては、より広範な視点から芸術の受容を考える必要があることが痛感される。今年度は、音楽史や演劇史からの視点を教示されたが、より本格的な検討が待望される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 美術の一般化と近代観衆の出現--「絵画の約束」論争を中心に2005

    • 著者名/発表者名
      五十殿 利治
    • 雑誌名

      田中淳編 大正期展覧会目録(研究篇) (出版予定)

  • [雑誌論文] 明治維新と名古屋城2005

    • 著者名/発表者名
      木下 直之
    • 雑誌名

      講座日本美術史 6(出版予定)

  • [雑誌論文] 忠臣蔵の浮世絵2005

    • 著者名/発表者名
      浅野 秀剛
    • 雑誌名

      忠臣蔵 第2巻(出版予定)

  • [雑誌論文] 生人形の見世物と展覧会について2004

    • 著者名/発表者名
      木下 直之
    • 雑誌名

      生人形と松本喜三郎(熊本市現代美術観展覧会図録)

      ページ: 104-109

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ヤン・ファン・エイクの彩色画枠に現れた絵画受容の実相2004

    • 著者名/発表者名
      寺門 臨太郎
    • 雑誌名

      鹿島美術研究 21号別冊

      ページ: 510-520

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 生きつづける光琳--イメージと言説をはこぶ<乗り物>とその軌跡2004

    • 著者名/発表者名
      玉蟲敏子
    • 総ページ数
      238
    • 出版者
      吉川弘文館

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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