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2002 年度 実績報告書

妊娠母親ラットのストレスが仔の欲求性機能の発達に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 14310039
研究機関浜松医科大学

研究代表者

中原 大一郎  浜松医科大学, 医学部, 教授 (80128389)

研究分担者 中村 直人  浜松医科大学, 医学部, 教務員 (30211436)
古川 弘  浜松医科大学, 医学部, 助手 (20209167)
キーワード胎児 / ラット / 脳内自己刺激行動 / 移動行動 / ストレス
研究概要

妊娠15,16,17日目の3日間にわたって,1日0時間(非ストレス群)または,4時間(ストレス群)の拘束ストレスに曝された母親から生まれたそれぞれの仔ラットが,成長後に示す移動行動と自己刺激行動の特徴について検索した。
移動行動については、オープンフィールド(縦50cm×横50cm)内にラット(生後9-11週齢)を置き,薬物(methamphetamine;1mg/kg)投与前30分と投与後60分の変化を3日間にわたって測定した。また,自己刺激行動については,内側前脳束の刺激により典型的な反応パターンを示したラット(生後17-26週齢)について,刺激強度を変えながら刺激強度-反応曲線を求め,報酬閾値に対する薬物(SCH23390;0.02〜0.06mt/kg,raclopride;0.025〜0.06mg/kg)の効果を測定した。
その結果,1.自発的な移動行動量とドーパミン作動薬(methamphetamine)により誘発される移動行動量には,非ストレス群(4匹)とストレス群(4匹)の間に有意差は認められなかった。また,2.報酬閾値に対するD_1受容体阻害薬(SCH23390)とD_2受容体阻害薬(raclopride)の効果についても,非ストレス群(4匹)とストレス群(5匹)の間に有意差は認められなかった。
以上により,妊娠母親ラットに対する1日4時間×3日間の拘束ストレスはこの成長後の移動行動と自己刺激行動に有意な影響を与えないことが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ishida, Y. et al.: "Conditioned-fear stress increases Fos expression in braimstem monoaminergic and GABAergic neurons of the locus coeruleus and dorsal raphe nuclei"Synapse. 45(1). 46-51 (2002)

  • [文献書誌] Ishida, Y. et al.: "Fos expression in GABAergic cells and cells immunopositive for NMDA receptors in the inferior and superior colliculi following audiogenic seizures in rats"Synapse. 46(2). 100-107 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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