研究課題
14年度から16年度にいたる今回3年間の研究目的は、その頭皮上電位の分布を、100ms、200ms、300msなど、複数の潜時における成分のマップを、時々刻々表示するシステムを開発すること、注意の時間的変動の解析を行うこと、そして、眼球停留関連電位の基礎となる動く対象物への注意や眼球運動の研究を実施することであった。最終年度である16年度には、当初目的とした、眼球停留関連電位の複数の潜時における成分のマップを、時々刻々表示するシステムの開発を目指し、当初の目的通り試作機を完成させた。試作した機器は、OSが高速のリアルタイムLINUXで作動する。しかし、本システムをリアルタイムで動かすためには、高性能のコンピュータが必要であり、本試作機には、初年度購入したPentiumIVが4台並列で動くCPUを有している。その研究成果は、2005年9月に本学で開催するICECの国際会議で発表する予定である。リアルタイムLINUX処理機は高価なため、外部の多数の研究機関より、OSとパソコンが安価なWINDOWSで使用可能なシステムの開発依頼が来ていた。そのため、オフライン処理ではあるが、眼球停留関連電位の時間経過を解析する比較的安価なシステムを開発した。既に、企業より市販されており、理工系や医療系の大学や研究機関で、注意の研究に用いられ始めた。それらの成果は、2004年誘発電位の国際学会等で発表している。並行して、本学では、それらの装置を用いた研究と、眼球運動や注意に関する研究を実施し、内外の学会や学術誌で発表している。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (4件)
International Congress Series (in press)
Aroma Research 21(6/1)
ページ: 24-31
日本バーチャルリアリティ学会誌 9(1)
ページ: 10-14
生理心理学と精神生理学 22(1)
ページ: 33-41
人文論究 54(2)
ページ: 41-53