研究課題/領域番号 |
14310051
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小玉 正博 筑波大学, 心理学系, 教授 (00114075)
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研究分担者 |
大森 美香 京都教育大学, 附属教育実践総合センター, 講師 (50312806)
杉江 征 筑波大学, 心理学系, 助教授 (70222049)
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キーワード | 抗ストレス資源 / 企業メンタルヘルス / 職務ストレス / ストレス対処 |
研究概要 |
本年度は、一般企業勤労者を対象として、彼らが体験する職務ストレスの内部構造とそれに対する心理社会的な抗ストレス資源を明らかにするための調査票を作成、実施した。まず、4月〜11月までは文献検討を中心に分析モデルの設計および質問票の作成が行われた。質問票は10領域160項目(デモグラフィック要因7項目、生活習慣要因7項自、職務関連要因23項目、抗ストレス心性要因20項目、自己肯定心性要因18項目、怒り尺度16項目、職務ストレス尺度15項目、HSC(ホプキンス症状チェックリストI部)12項目、同チェックリストII部18項目、抑うつスキーマ尺度24項目)から構成された。10月〜12月に調査対象者の抽出と依頼が行われた。続いて1月に調査票を印刷し、1月〜2月にかけて首都圏を中心に、東北・北毎道から近畿・北陸の広域にまたがる勤労者1000名に対して留置法と郵送法による質問調査を実施した。質問票は各対象者によって直接郵送返却された。現時点で返却された質問票は684ケース(男子444名、女子240名)で回収率は68.4%である。回答者の平均年齢は37.3歳(SD=10.79)、勤続年数は平均12.8年(SD=10.23)であった。現在、結果の一次分析が行われている。さらに、2月〜3月に質問調査対象者および回答者のうち対面調査について承諾を得た者を比較対照群として、海外赴任者(上海在勤者8名)と消防救急職員(秋田県湯沢雄勝広域消防署職員6名)に対する面接調査(半構造化面接法)が実施された。半構造化面接では、(1)仕事への志向性(キャリア形成への意識、キャリア形成のプロセス等)、(2)現職の選択動機と理由、(3)家族環境、生活史および自己意識、(4)問題解決・対処スタイル、(5)価値意識等について聴取された。収集された面接記録については現在言語データ・ベース作成のために逐語化を進めている。
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