(1)研究成果の発表:臨床心理学の専門性の発達に関して行った国際シンポジウム(平成14年7月実施)の成果を日本語および英語で発表した(東京大学大学院心理相談室紀要第26集pp71-77およびpp78-103)。また、米国カウンセリング教育学会(平成14年10月)に参加し、そこでの議論をもとに臨床心理学の教育訓練プログラムに関する論考を英文でまとめた(東京大学大学院心理相談室紀要第26集pp168-171) (2)日本のスクールカウンセリングの現状分析:日本の臨床心理学のインターンシップで重要なテーマとなるのが、スクールカウンセリングである。そこで、まず文献レビュー行い、スクールカウンセリングに必要とされる知識・技能を整理・分類する質的調査を行った。さらに、その成果に基づき、スクールカウンセラーを対象としたフォーカスグループ・インタビューを実施し、現場で求められている臨床心理士の技能と知識、およびその訓練方法を調査し、それを論文化した(東京大学大学院教育学研究科紀要42巻pp133-146) (3)臨床心理学の基本知識と技能の理論的研究:臨床心理士の教育訓練をインターンシップとして行うにあたっては、アセスメントとケースフォーミュレーションの知識と技能が必須となる。そこで、インターンシップの基本知識と技能を確定するための理論研究をおこない、それを論文として発表した(東京大学大学院心理相談室紀要第26集pp104-154) (4)臨床心理学の教育訓練に関する英国と日本との比較研究:インターンシップによる臨床心理学の教育訓練が進んでいる英国の臨床心理学大学院においてフィールドワークを行い、その成果を日英の比較研究として英文でまとめ、発表した(東京大学大学院教育学研究科紀要43巻pp121-132)
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