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2003 年度 実績報告書

行為の理解、推測、評価の知的枠組みとしての文化的スクリプト

研究課題

研究課題/領域番号 14310062
研究機関清泉女学院大学

研究代表者

東 洋  清泉女学院大学, 人間学部, 教授 (60012548)

研究分担者 中沢 保生  清泉女学院大学, 人間学部, 教授 (30227772)
田村 俊輔  清泉女学院大学, 人間学部, 教授 (00352823)
柏木 惠子  文京学院大学, 人間学部, 教授 (10086324)
上村 佳世子  文京学院大学, 人間学部, 教授 (70213395)
柿沼 美紀  日本獣医畜産大学, 教授 (00328882)
キーワード文化的スクリプト / 日中比較 / 地域間比較 / 幼児教育 / 努力目標 / 時間的展望
研究概要

幼稚園内での日常生活の分析:昨年度収集した幼稚園内での日常的場面についてのデータを分析し,幼児教育に関する文化普遍性と一貫性の傾向を見出し,発達心理学会での発表を行った.またこれらについて,幼稚園教員,保育園保育士,発達心理学の専門家を対象とした深層インタビューを実施した.現在,インタビューデータについて分析中である.本研究は,2004年3月日本発達心理学会第5回大会において,「日本,アメリカ,中国における幼児教育の文化的意味-文化内変動と文化間変動比較研究-」(唐澤真弓,松本朋子,向田久美子,Yeh Shu, Joseph Tobin)というタイトルでポスター発表を行った.
母子の語り研究:9月に山形温海市にて,4枚の絵の母子の語り研究の資料収集をおこなった.以前に収集した東京と山形の資料に,今回協力の承諾が得られた母子13組の資料を加え,対立的な人間関係に関する語り構成の地域差に関して分析をおこなった.結果は,3月に日本発達心理学会第15回大でポスター発表をおこなった上,発達研究第18巻に投稿し,印刷中である.
文化的スクリプト,日中比較研究:2003年11月に東洋代表と向田久美子,フォン・アイピンで北京師範大学のZhang教授を訪問した.日中比較研究について打ち合わせを行い,北京師範大学と中国人民大学にて予備調査を実施した.調査内容は,1.7年後の将来,2.過去数ヶ月間の努力,3.人物を物語る上で重要な情報,4.報酬分配である.これらのデータを日本(清泉女学院大学)で得たデータと比較検討し,質問内容の修正・変更を行った.なお,報酬分配の結果については,平成16年8月に開かれるICP2004にて発表する予定である.
また,本調査の準備のため,2004年2月に北京師範大学のSun氏が来日し,調査項目等の文化的妥当性について検討した.さらに,3月に日本からスタッフ4名が中国を訪問し,最終的な調査票の作成,データ収集についての打ち合わせを行った.また,データのカテゴリーコード化について議論し,双方の合意を得た.中国における本調査は,来年度実施予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 向田久美子: "分配行動と文化差"発達研究. 18巻(印刷中).

  • [文献書誌] 上村佳世子, 柿沼美紀: "母親の語りに見られる地域差(3)-東京と山形の発話構成の比較"発達研究. 18巻(印刷中).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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