研究課題/領域番号 |
14310071
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水越 伸 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (60219623)
|
研究分担者 |
砂川 浩慶 社会法人日本民間放送連盟, 著作権部, 副部長(研究職)
菅谷 明子 独立行政法人経済産業研究所, 政治経済社会システムクラスター, 研究員
山内 祐平 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (50252565)
|
キーワード | メディア・リテラシー / メディア表現 / パブリック・アクセス / コミュニティ / 学びの共同体 / マスメディア / 学校教育 / 社会教育 |
研究概要 |
本年度は、申請時の計画をほぼなぞるかたちで、下記のような実績をあげた。 (1)(社)日本民間放送連盟と協力し、地方民放局と地域の学校、社会教育施設を結びつけたメディアリテラシーの実践を、宮城、長野、愛知、福岡の4地域でおこなった。このうち長野と愛知は学校と連携し、宮城は地方自治体や青少年のボランティアグループ、福岡は地域のNPOとそれぞれ連携したパイロット研究を行い、その成果を報告書として刊行した。 □(社)日本民間放送連盟・東京大学大学院情報学環メルプロジェクト編著『2002年度民放連メディアリテラシー・プロジェクト研究報告書:宮城・長野・愛知・福岡4地域におけるパイロット研究について』2003年3月、201頁. (2)東京都内の社会教育施設を活用したメディアリテラシーのパイロット研究を行った。この研究は、三鷹市におけるコミュニティ・センター、NPO、ケーブルテレビ局と連携した「三鷹プロジェクト」、東京都写真美術館と連携した「写美プロジェクト」からなっていた。この成果は論文などにするとともに、東京都生活文化局から依頼を受けたメディアリテラシーに関する指導書の執筆・制作に生かされた。 (3)台湾政治大學媒体素養研究室と(1)に関する共同プロジェクトを行い、韓国芸術大学、ソウル放送関係者が来日の際に聞き取り調査などを行い、来年度以降の協力関係を構築した。 (4)研究代表者、および分担者が進めている共同研究プロジェクト、「メルプロジェクト(Media Expression, Learning and Literacy Project)」において、10回の月例公開研究会、夏期研究合宿を行い、年度末のシンポジウム(3日間、のべ350名参加)を開催した。 □東京大学大学院情報学環メルプロジェクト『2002年度東京大学大学院情報学環メルプロジェクト・シンポジウム メディア表現、学びとリテラシー2003:メルプロジェクトの衍生(えんせい)』報告資料集、2003年3月、34頁. (5)「メルプロジェクト」のウェブサイトを恒常的に運営するとともに、メールマガジン『メルの環』を月一回配信した(登録者数約300名)。また成果をオンデマンド出版で書物として刊行した(次頁参照)。
|