研究課題/領域番号 |
14310071
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水越 伸 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (60219623)
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研究分担者 |
砂川 浩慶 社・日本民間放送連盟, 著作権部, 副部長(研究職)
菅谷 明子 独・経済産業研究所, 政治経済社会システムクラスター, 研究員
山内 祐平 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (50252565)
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キーワード | メディア・リテラシー / メディア表現 / マスメディア / 学校教育 / 社会教育 / 異文化交流 / コミュニティ / 情報社会 |
研究概要 |
本年度は、申請時の計画をほぼなぞるかたちで、下記のような実績をあげた。 (1)ホスピタルリーチ・プロジェクトの実施:博物館の知的資源を、外部から閉ざされがちな養護学校と結びつけ、メディアリテラシーの観点からの学習プログラムを開発、実践、評価分析をおこなった。具体的には東京大学総合研究博物館と同大学病院内こだま分教室、日本科学未来館と長野県寿台養護学校のあいだでの実践。 (2)Media Teaches Villageの実施:学校教師向けのメディアリテラシー・ポータルサイトを開発し、遠隔地での教師の学習とカリキュラム作成を試演する仕組みを構築し、(4)で成果報告をした。 (3)d'CATCHプロジェクトの実施:神田外語大学、フィリピン・サントトーマス大学と連携し、映像制作によって異文化交流とメディアリテラシーの育成を促すプロジェクトを展開し、(4)のシンポジウムで成果を報告するとともに、8月にサントトーマス大学で担当者が研究報告をおこなった。 (4)昨年度来培ってきた東アジア諸国との交流がいっそう深まった。台湾政治大学に加え、台湾慈恵大学、香港バプティスト大学、韓国ソウル国立大学という東アジアでメディアリテラシー研究の最前線にある機関の研究者と交流を深め、(4)のシンポジウムに招聰して知見を交換した。10月には韓国言論学会のメディア教育国際シンポジウムで水越が招待報告をした。 (5)研究代表者、および分担者が進めている共同研究プロジェクト、「メルプロジェクト(Media Expression, Learning and Literacy project)」において、合計9回の月例公開研究会、夏期研究合宿を行い、年度末のシンポジウム(2日間、実240名)などを開催した。 □東京大学大学院情報学環メルプロジェクト『2003年度東京大学大学院情報学環メルプロジェクト・シンポジウム メディア表現、学びとリテラシー2004:メルプロジェクトの波延』報告資料集、2004年3月、47頁. (6)「メルプロジェクト」のウェブサイトを一新して充実させ、恒常的に運営するとともに、メールマガジン「メルの環』を毎月二回配信した(登録者数約500名)。 以上のように対象となるコミュニティをオンライン上、あるいはアジアに拡大しつつ、メディアについては博物館からウェブサイトにまで展開していった。
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