研究課題/領域番号 |
14310075
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
町村 敬志 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00173774)
|
研究分担者 |
中筋 直哉 法政大学, 社会学部, 助教授 (00262064)
園部 雅久 上智大学, 文学部, 教授 (00154716)
木本 喜美子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (50127651)
|
キーワード | 地域開発 / 開発表象 / 開発主義 |
研究概要 |
ポスト成長期において持続可能な地域社会を構想することは果たして可能か。開発主義の再検討を「語り」と「映像表象」の分析を通じて目指す本プロジェクトは、3カ年の初年度として次のような活動を行い成果をまとめた。 (1)従来継続してきた佐久間ダム研究プロジェクトを、地域社会の持続可能性という観点を加味しながらさらに継続し、現地調査および資料収集を行った。とくに2001年1月に実施した質問紙調査の結果をさらに詳細に分析した上で、調査報告書を作成し現地で報告会を催すなど、双方向的な調査活動を実施した。その結果、ダム開発後の佐久間の歴史とは、いわば「ポスト開発」という課題を探求し続ける過程であること、それゆえそこにおける知見を20世紀後半以降の日本における「ポスト開発」研究の範型として利用することが可能であることが明らかとなった。 (2)上記成果に基づいた上で、あらためて従来の成果を集約し、さらに新しい調査プロジェクト実施の理論的実証的基盤を固めるため、研究結果を文章化し、佐久間プロジェクトに関する最終的な報告書を作成・印刷した。 (3)1990年代以降における地域社会の持続可能性に関する模索について、都市と農村・山村に区分して基礎データを収集するとともに、その整理を行った。またあわせて、それに関連した映像表象の所在を確認し、データ作成を行った。 (4)調査地点として東京を選定し、次年度以降の調査研究を踏まえた資料整理と映像資料収集を行った。その成果は次年度以降の研究で利用される予定である。
|