平成14年度:2回の海外調査により、1.ペンシルベニア大学所蔵のパーソンズ資料の新たな収集と、同大学関係者でもあるパーソンズ研究者(海外共同研究者)と研究交換し、2.ノッティンガム大学で研究発表し、ケンブリッジ大学で海外共同研究者と意見交換した。神戸においては、国際会議「パーソンズ生誕百年記念神戸セミナー」を主催し、アメリカ2名、英国1名、ドイツ1名、オーストリア1名と、日本研究者の諸報告と討議を組織した。単著を1冊と、パーソンズの1論文の翻訳を出版した。 平成15年度:全国学会で報告1、海外調査(ハーヴァード・アーカイブズ)1、海外大学での講演3(ポーランド、インスブルック、イタリア)を行い、研究成果を発表するとともに、日本及び海外の専門家との研究交流をすすめた。パーソンズの未公刊草稿を翻訳出版し、解題を付した(1点)。共著1点を公刊した。 平成16年度:4月、シンポジウム「シュッツとその同時代人たち」で報告し、7月国際社会学機構(IIS)北京大会において2つの部会を組織し自らもパーソンズに関連して報告した。第二回「パーソンズ神戸セミナー」を組織・主催するとともに報告した。神戸大学COE「市場化社会の法動態学」国際会議「比較規範生成論の可能性」を組織し、パーソンズに関連して報告した。海外の3つの大学において研究成果を発表するとともに専門家との研究交流を発展させた(ケンブリッジ大学、インスブルック大学、トレント大学)。論文を2点、共著2点を公刊し、さらに共著2点を公刊予定である。 以上、全期間をとおして、単著1冊、共著5冊、論文2本、国際会議での成果の公表3回、海外大学での成果の報告7回、日本全国学会での報告1回、翻訳2点、解題1点、という成果をあげた。
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