研究課題/領域番号 |
14310087
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
石原 邦雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00106212)
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研究分担者 |
田渕 六郎 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 専任講師 (20285076)
松戸 庸子 南山大学, 外国語学部, 教授 (30183106)
松田 苑子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30100986)
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キーワード | 家族変動 / 中国家族 / 家族戦略 / 家族適応 / 国際比較 |
研究概要 |
研究第2年度として、以下の研究活動を行い、着実な前進が得られた。 1)中国側研究者との議論を踏まえて、家族の国際比較研究には、日本と中国の間に位置する韓国をも視野に入れる必要が高いと判断し、12月に、中国側共同研究者の他、韓国の代表的家族研究者3名を招請して、日本側でも、若手の研究者にも参加を呼びかけて2日間にわたるワークショップを開催した。 日本側からは、石原が会長をしている日本家族社会学会のプロジェクトとして実施中の「全国家族調査(NFRJ)」の研究デザインと、調査結果の概要が報告され、韓国は女性開発センターで実施直後の「全国家族調査」の概要が、また中国からは、これまで取り組まれた「中国版GSS調査」をはじめとする大規模調査の経験と問題点について報告がなされ、全国規模のサンプル調査に基づく国際比較研究の可能性と問題点について集中的な議論を深め、今後の協力体制の基礎固めをすることができた。 2)昨年度実施した農村部での事例インタビュー調査に引き続いて、3月に3名が訪中し、中国側研究者の協力を得て、都市部としての成都と上海で13ケースの詳細なインタビューを実施した。この中には、98年にインタビューしたケースも含まれ、5年あまりの間に起こった職業上、社会環境上の大きな変化と、家族のライフサイクル変化の中で、個々の家族がどのように対応しているかを中心に貴重な資料を収集することができた。 3)なお、年度の前半では、98年を中心に実施した大規模調査データの分析をもとに、研究成果の編集とりまとめ作業を行い、石原邦雄編『中国家族の変容と適応戦略』として刊行させることができた。
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