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2003 年度 実績報告書

当事者参加型リサーチによる滞日外国人コミュニティの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14310090
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山中 京子  大阪府立大学, 社会福祉学部, 助教授 (50336814)

研究分担者 中山 徹  大阪府立大学, 社会福祉学部, 教授 (40237467)
武田 丈  関西学院大学, 社会学部, 講師 (30330393)
キーワード滞日エスニック・コミュニティ / 当事者参加型リサーチ / 職種間協働 / 公私協働 / ネットワーク分析 / PLAワークショップ / 国際的労働力移動
研究概要

前年度は、外国人当事者を中心に聞き取り調査を実施したが、今年度は、調査の中心を日本人当事者に移行させて、継続的に聞き取り調査を実施した。調査は、日本人当事者の中でも既存の医療組織で外国人医療にかかわり、本研究で実施した「健康相談会」にも参加した医師・看護職・福祉職を対象に行った。その結果、(1)彼らの多くが滞日外国人への医療提供に高い使命感を持っていたが、既存の医療組織内では、制度、人材などの点で、適切な医療が提供できないことに強い不満と不全感を抱えていること、(2)彼らは組織の枠を超えたアウトリーチプログラムである「健康相談会」を外国人の医療・保険ニーズを細やかに把握できる機会を評価していること、(3)この活動の参加を通じて彼ら自身の「医療行為」概念の「揺らぎ」を経験したこと、(4)援助職の役割認識では、強くエンパワーメントされたことが判明した。
また、地域間比較調査の準備のため、関東地方ですでに滞日外国人コミュニティにおける医療・保健問題の解決にとり組んでいる団体に聞き取り調査を行い、活動の現状把握を行った。
なお、国際学会(武田丈:アジア太平洋社会福祉教育・専門職会議、2003年7月開催予定、山中京子:アジア太平洋エイズ学会、2003年11月開催予定)に口頭報告を申請し、すでに正式受理されていたが、東南アジア地域の発生した感染症SARSにより学会が中止となったため、発表は実施できなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山中 京子: "医療・保健・福祉領域における「連携」概念の検討と再構成"社会問題研究. 第53号1巻. 1-22 (2003)

  • [文献書誌] 山中 京子: "HIV感染症の予防介入と個別相談・ガイダンスとエンパワーメント・アプローチの可能性"現代のエスプリ(至文堂). 第438号. 120-130 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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