研究課題/領域番号 |
14310111
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
若山 佐一 弘前大学, 医学部, 教授 (70241677)
|
研究分担者 |
對馬 均 弘前大学, 医学部, 教授 (10142879)
伊藤 佐知子 秋田大学, 医学部, 助手 (40271829)
籾山 日出樹 秋田大学, 医学部, 助手 (70282192)
対馬 栄輝 弘前大学, 医学部, 助手 (70292167)
石川 玲 弘前大学, 医学部, 助教授 (90159682)
|
キーワード | 理学療法 / 臨床実習教育 / 臨床的推論 / クリニカルリーズニング / 卓越した臨床実習指導者 / 質的研究 / 国際研究者交流 / オーストラリア |
研究概要 |
理学療法の臨床実習教育において、卓越した臨床実習指導者による理学療法の思考過程、意思決定過程であるクリニカルリーズニング(臨床的推論)の教育に関する特徴や方法を明らかにすることを目的として以下のような調査研究を質的研究方法により行った。 1 秋田県内の二つの病院の卓越した臨床実習指導者による臨床実習教育場面での臨床的推論に関する教育の調査 2 海外共同研究者が所属するシドニー大学理学療法学科およびカーチン工科大学理学療法学科に共同研究者と訪問し、臨床的推論に関する授業および臨床実習の調査を実施 3 シドニー大学理学療法学科在籍の日本人学生を弘前大学に招き、弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻学生との教育や臨床実習などに関する討論会の実施 4 海外共同研究者の一人であるシドニー大学理学療法学科助教授Kathryn Refshshauge氏及び通訳兼講師としてシドニー大学健康科学部大学院生の小形洋悦氏によるクリニカルリーズニング(臨床的推論)に関する講演およびワークショップを実施し、参加者の臨床的推論に関する臨床や教育における実践状況を把握 これにより、以下のことが明らかとなり、また来年度以降の課題も明確となった。 1 卓越した臨床実習指導者による臨床実習教育において、その指導スタイルは指導者独自の理念や方法を持ち特定の方法があるわけではなく、臨床的推論についての指導はモデルを示したり、理由を常に考えさせる方法をとっていた。これらの方法が学生の能力や資質により変わりうるのか来年度以降の課題として明らかとなった。 2 オーストラリアのシドニー大学、カーチン工科大学の理学療法教育では臨床的推論の教育が事例を用いて一般的に実施され、またワークショップからも日本の理学療法教育への示唆を受けた。
|