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2003 年度 実績報告書

理学療法の臨床実習教育における推論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310111
研究機関弘前大学

研究代表者

若山 佐一  弘前大学, 医学部, 教授 (70241677)

研究分担者 石川 玲  弘前大学, 医学部, 助教授 (90159682)
對馬 均  弘前大学, 医学部, 教授 (10142879)
伊藤 佐知子  秋田大学, 医学部, 助手 (40271829)
土橋 真由美  弘前大学, 医学部, 助手 (10361015)
対馬 栄輝  弘前大学, 医学部, 助手 (70292167)
キーワード理学療法 / 臨床実習教育 / 卓越した臨床実習指導者 / 意思決定過程 / クリニカルリーズニング / 臨床的推論 / 質的研究 / 観察
研究概要

理学療法の臨床実習教育において、卓越した臨床実習指導者による理学療法の思考過程、意思決定過程であるクリニカルリーズニング(臨床的推論)の教育に関する特徴や方法を明らかにすることを目的として、以下のような調査研究を昨年度に引き続き行った。
1 昨年度に引き続き、昨年と同じ秋田県内の二つの病院の卓越した臨床実習指導者による臨床実習教育場面での臨床的推論に関する教育の観察調査および青森県内の二つの病院において、卓越した臨床実習指導者との対照比較のため、中堅および経験の少ない臨床実習指導者の臨床実習教育場面での臨床的推論に関する教育の観察調査
2 海外共同研究者のシドニー大学理学療法学科教授Kathryn Refshshauge氏及び同大学院生の小形洋悦氏による臨床的推論に関する講演およびワークショップを実施し、参加者の臨床的推論に関する臨床や教育における実践状況を把握
3 Refshshaug教授と、シドニー大学の理学療法教育と東北地区の大学、専門学校の教育について、特に理学療法の思考過程、意思決定過程である臨床的推論の教育に関して調査結果(途中)を示し意見交換を実施
この結果、研究目的である臨床的推論の臨床実習教育の手法や特徴をある程度提示可能となり、今後の課題をより明確にすることができたと考える。
1 卓越した臨床実習指導者による臨床実習教育では、指導スタイルは指導者独自の理念や方法を持ち、臨床的推論についての指導はモデルを示し、理由を常に考えさせる方法は共通していた。これらの方法は学生の能力や資質に応じて大きく変わるということはなかった。中堅や経験の少ない指導者とは観察上は際立つた差異は認められなかったが、フォローアップ調査では意思決定過程への配慮が情意領域も含み広範であることが示された。
2 今後の課題として、(1)研究手法が観察主体の質的研究であり、研究者間の観察調査の信頼性、解釈の妥当性などの問題、(2)調査数が限られ、普遍性のある結果を導くには更なる継続調査が必要である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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