研究課題/領域番号 |
14310133
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
高野 良一 法政大学, 文学部, 教授 (40175427)
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研究分担者 |
坪井 由実 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50115664)
小松 茂久 相愛大学, 人文学部, 教授 (50205506)
青木 宏治 高知大学, 人文学部, 教授 (10116999)
本多 正人 国立教育政策研究所, 主任研究官 (90282623)
中嶋 哲彦 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (40221444)
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キーワード | 学校統治 / 学校責任 / 学校改革 / 学校財務 / アカウンタビリティ / リーダーシップ / ソーシャル・キャピタル / 学校協議会 |
研究概要 |
3年計画の第2年度にあたり、第1年度と同じく、アメリカへの実態調査、日本における文献調査と調査資料の検討、これらを持ち寄り成果を相互検討する合宿研究会の開催を行った。また、各自が学会報告などを行った(例:研究代表者の高野良一は日本教育学会大会・平成15年8月においてチャータースクールをテーマとしたラウンドテーブルを主宰・報告した)。 こうした中で、中間報告書として『現代アメリカにおける学校統治と学校責任の調査実証研究』(平成16年3月刊)を作成した。同報告書は10本の論文から構成され、研究代表者と研究分担者6人、研究協力者4人が寄稿した。内容構成からいえば、学校統治の2つのタイプである学校参加型の代表事例であるシカゴ改革を扱った論文が2本。教育市場型である学校選択やチャータースクールを扱ったものが2本である。 また、統治や責任で不可欠な分野である学校財政・財務を扱った論文が2本、統治の教育法的側面を究明した解題的研究が2本、それに統治と責任を媒介する経営のリーダーシップ(校長論)を扱った論文と、学校とその他の外部機関の組織的連携を論じたものが各1本である。 これらを通じて、日本においても学校統治と学校責任において理論的・現実的問題となっている主題に考察を加えた。教育のソーシャル・キャピタル(社会関係資本)、学校協議会、学校選択、アカウンタビリティ、学校財務基準、校長のリーダーシップ、学校と地域機関のパートナーシップが、こうした主題群である。最終年度には、これらをふくめてより総合的に研究テーマに迫りたいと考えている。
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