研究課題
本研究では近年特に重要性を増してきた聴覚言語障害児の読み書き能力(リテラシー)に焦点を当て、授業等において多用なコミュニケーション活動を複合させたリテラシー向上支援のための方法の検討とそれにかかわる教材開発作成を目的としている。今年度は昨年に続き、次に示すような活動を通してプログラム及び教材開発のための資料収集をすすめた。○手話の活用な含め聴覚障害児のリテラシー向上支援二年心な聾学校の内3校を中心にして授業のビデオ分析に向けて資料の収集を開始した。また聾学校の授業やその他の活動における視覚的コミュニケーション(聴覚口話法や手話活用の方法に共通するもの)の分析を通して、効果的なコミュニケーションルールの整理と解説教材の作成準備に着手した。また特殊教育学会においてリテラシーの伸展と大きく関係する「音韻意識の発達」に関する自主シンポジウムを主催し、多くの参加者を得て研究に反映する貴重な議論が、なされた。○言語障害児のリテラシー伸展に関しては日記の活用に焦点を当てて研究を進めた。絵日記から日記指導へ進む段階の中で、同時に、お便り帳から交換日記として、発展させ、子ども達とのコミュニケーション活動を深め、そのことを通して、子どもの書きことばの力を伸ばしていく試みの分析をすすめている。言語障害通級指導教室におけるこうした指導について、その指導の経過を辿りながら、書きことばの充実の道筋を見極めていきたい。
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東京都手話通訳等派遣センターブックレット6 手話通訳技術基礎講座シリーズ
ページ: 5-44
近畿教育オーディオロジー研究協議会収録
ページ: 25-39