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2003 年度 実績報告書

日本近代と折口民俗学形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310148
研究機関国学院大学

研究代表者

小川 直之  國學院大學, 文学部, 教授 (30265954)

研究分担者 田畑 千秋  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (60264321)
辰巳 正明  國學院大學, 文学部, 教授 (70054856)
野村 純一  國學院大學, 文学部, 教授 (20052136)
松本 博明  岩手県立大学, 盛岡短期大学部, 助教授 (20310146)
松尾 恒一  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助教授 (50286671)
キーワード折口信夫 / 民俗学 / 新野 / マレビト / 芸能発生論 / 天皇論 / 折口画像資料 / 折口資料データベース
研究概要

この研究は、日本の近代に成立した民俗学について、折口信夫の学問形成に焦点をあてて再検討することで、日本文化研究の新たな視座と課題を提示することを目的としている。この目的に向け、本年度の研究活動としては、(1)研究代表者・研究分担者を中心とした「折口信夫研究会」を継続して開催し、ここでの発表と討論を積み上げて研究を推進すること、(2)國學院大學折口博士記念古代研究所に所蔵されている諸資料の整理・研究とディジタル化を進めること、(3)以上の2点を基礎にして折口博士記念古代研究所所蔵資料の一部公開を計画した。
(1)折口信夫研究会については、平成15年6月29日、10月13日、12月21日、平成16年2月7日の4回を実施し、各回とも2人ずつの研究発表をもとに討論を行った。研究会は公開としポスターやハガキで参加を呼びかけたところ、それぞれ30から40名程度の参加者があった。これによって研究成果の蓄積を行うことができ、とくに研究代表者の小川と分担者の松本によって折口民俗学の理論形成に重要である長野県新野調査の分析、分担者の辰巳によって折口古代学の基礎となる天皇論の再検討、分担者の野村による八重山諸島のマレビト論の再検討、分担者の田畑による南島歌謡論の再検討、分担者の松尾による芸能発生論の学史的位置付けなどが行えた。(2)の折口資料の整理・研究では、1500点余りの民俗写真資料についての写真撮影とディジタル化を行い、資料公開に向けての作業が進んだ。さらに、「折口信夫全集」(平成版)収録著作と大正期の折口主宰の雑誌『土俗と伝説』のデータベース化が完了し、CD版を作成して配布した。(3)については、國學院大學内で、一般・学生を対象に「折口信夫没後50年記念講座 折口信夫-その人と学問-」(全10コマ)を開講し、この中で著述資料を公開するとともに、講義内容の翻刻を行った。さらに平成15年11月13日〜15日には國學院大學で「折口信夫博士没後五十年記念資料展」を開催し、140点の原稿類・著作・写真などを展示して公開した。折口博士記念古代研究所所蔵資料の目録作成までには到らなかったが、計画どおりの実績をあげることができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小川 直之: "石神と民俗"日本の石仏. 108号. 4-15 (2003)

  • [文献書誌] 小川 直之: "折口信夫の新野調査と写真"折口博士記念古代研究所紀要. 第7輯. 169-205 (2004)

  • [文献書誌] 辰巳 正明: "折口信夫と天子非即神論"折口博士記念古代研究所紀要. 第7輯. 1-42 (2004)

  • [文献書誌] 松本 博明: "折口信夫・新野村落調査ノート"折口博士記念古代研究所紀要. 第7輯. 59-168 (2004)

  • [文献書誌] 野村純一, 小川直之ほか: "座談会・民俗学の現在"國學院雑誌. 105巻1号. 32-64 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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