研究課題/領域番号 |
14310150
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
渡辺 公三 立命館大学, 大学院・先端総合学術研究科, 教授 (70159242)
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研究分担者 |
西 成彦 立命館大学, 大学院・先端総合学術研究科, 教授 (40172621)
スチュアート ヘンリ 昭和女子大学, 生活文化学研究科, 教授 (50187788)
岩崎・グッドマン まさみ 北海学園大学, 人文学部, 教授 (50305893)
細川 弘明 京都精華大学, 人文学部, 教授 (70165554)
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キーワード | 土地制度 / 先住権原 / 伝統的な生態学的知識 / 先住民権 |
研究概要 |
今年度は3回(うち1回は2日にわたったので実質的には4回)の研究会を開催し、以下の報告が行われた。 佐々木祐(京都大学社会学研究科):土地「支配」の諸様相-世紀転換期中米における先住民と「労働」 中田英樹(近畿大学農学部研究員):移動民としてのマヤ系先住民たちと「母なる大地」 岩崎まさみ(北海学園大学):社会アセスメントの試み-平取ダム建設のアイヌ文化への影響調査の方法について- 渡辺公三(立命館大学大学院先端総合学術研究科):今後のプロジェクトの進め方について 細川弘明(精華大学):アボリジニ先住権事件データベースの構築作業を通じて見えてくるもの 渡辺公三(同上):インディアンの土地はどのようにして収奪されたか-ニューヨーク州イロクォイ・インディアンの場合 江川ひかり(立命館大学文学部):オスマン帝国における土地問題の諸相-1858年土地法再考-佐藤奈奈(立命館大学先端総合学術研究科):「旧土人保護法」の成立過程と「ドーズ法」 これらの研究報告と並行して、江川によるオスマン帝国の土地制度、佐藤によるアイヌの土地および「固有財産」の問題、渡辺によるアメリカ・インディアン関係の資料収集、スチュアートによる世界レベルでの土地問題のデータベースの整備を進めている。また細川は別プロジェクトの枠でオーストラリアの先住権事件裁判のデータベースを構築している。「土地をめぐる法体系の葛藤」がきわめて根の深い歴史的課題であると同時に、世界各地、各文化の文脈できわめてアクチュアルな問題となっていることについて共通の理解が深められてきた。次年度は報告集の作成を目標に合宿形式、シンポジウム形式などでとりあえずこの3年間の成果をとりまとめるという方針が確認されている。
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