• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

自社会研究としての人類学の確立にむけた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310151
研究機関福岡大学

研究代表者

中西 裕二  福岡大学, 人文学部, 教授 (50237327)

研究分担者 仲川 裕里  専修大学, 経済学部, 助教授 (10311250)
白川 琢磨  福岡大学, 人文学部, 教授 (70179042)
末成 道男  東洋大学, 社会学部, 教授 (20054570)
謝 茘  法政大学, 社会学部, 助教授 (90318600)
李 鎮栄  名桜大学, 国際学部, 助教授 (30269170)
キーワード自社会人類学 / 民俗学 / 人類学の世界システム / 人類学史 / アジア / 中国 / 韓国 / 日本
研究概要

本年度は研究会を5度、アメリカから文化人類学者を招聘してのワークショツプを1度開催し、日本での共同調査を8月、9月、2月に開催した。また、海外の資料調査、現地調査を研究分担者3名と研究協力者1名が実施した。具体的な内容は以下の通りである。
1)研究会の進行状況と内容 本年5度開催した研究会では、自社会人類学の理論的課題と共同調査地での調査報告を平行して行った。前者に関しては、とくにHome/Foreignという設定を、人類学的研究枠組みにおけるothersの問題へと転換させる理論的枠組みについて議論がなされ、その小括的な意味で、アメリカ・ピッツバーグ大学の文化人類学者で日本研究で著名なL.キース・ブラウン教授を招聘し議論を行った。後者に関しては、昨年から引き続き行っている福岡県甘木市を中心とした聞き取り調査、参与観察調査の内容を報告し、その中でHome/Foreignの差異がどのように表れるかを検討した。
2)現地調査について 前年に引き続き、福岡県甘木市黒川地区を中心とした親族・儀礼に関する聞き取り調査、参与観察調査を行った。本年度は、各研究分担者が特定の地区とテーマをより絞った形でフィールドワークを行った。また、歴史資料の活用と人類学的調査、とくにHome Anthropologistsの役割が研究会で注目されたため、現地に残されていた近世以降の文書類の調査も行った。
3)海外調査について 本年度は、東アジア(中国、韓国)、欧州(イギリス、フランス、オランダ)での資料調査を行ったが、それに加え、植民地におけるAssistant Anthropologistsの問題に関する現地調査のためミクロネシアで、東南アジア華人にとってのHome Anthropologyを明確にするための資料調査をシンガポールで行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 中西裕二: "甘木朝倉の占い神事"温故(甘木歴史資料館だより). 38号. 1-11 (2003)

  • [文献書誌] 中西裕二: "私は人類学者なのか?-"日本の文化人類学"という制度を考える-"福岡大学人文論叢. 35巻1号. 1-30 (2003)

  • [文献書誌] 末成道男: "ベトナム村落における儒教的要素"白山人類学. 7号. 114-134 (2004)

  • [文献書誌] 島村恭則: "比較と多文化の民俗学へ"東北学. 18号. 148-158 (2003)

  • [文献書誌] Shimamura, Yasunori: "Cultural Diversity and Folklore Studies in Japan"Asian Folklore Studies. vol.62. 195-224 (2003)

  • [文献書誌] Nie, Lili: "Studies of Chinese Peasant Society in Japan"Senri Ethnological Studies. No.65. 209-222 (2003)

  • [文献書誌] 比較家族史学会監修: "変貌する東アジアの家族"早稲田大学出版部. xx+239 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi