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2004 年度 実績報告書

東寺における寺院統括組織に関する史料の収集とその総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310153
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 敏子  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (80151520)

研究分担者 久留島 典子  東京大学, 史料編纂所, 教授 (70143534)
山家 浩樹  東京大学, 史料編纂所, 教授 (60191467)
高橋 慎一朗  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (10242158)
金子 拓  東京大学, 史料編纂所, 助手 (10302655)
馬田 綾子  梅花女子大学, 文学部, 教授 (10131484)
キーワード阿刀家伝世資料 / 阿刀文書 / 東寺執行 / 東寺長者補任 / 東寺凡僧別当引付 / 過去帳
研究概要

本年度は、当初の実施計画に基づき、京都国立博物館所蔵の「阿刀家伝世資料」等収集した諸史料の史料学的分析を進めた。さらにいまだ研究途上ではあるが、東寺執行をはじめとする組織の機能分析への手がかりも得ることができた。
1、「東寺文書」「東寺百合文書」「教王護国寺文書」そして影写本「阿刀文書」など、これまで利用されてきた東寺関係史料に「阿刀家伝世資料」を加えて分析することによって、平安時代から近世初期に至るまでの東寺執行職の相伝と相論に関する基礎的な史料を整備し、系譜を明らかにした。また執行の職掌についても分析を進めた。
2、「阿刀家伝世資料」中の特定資料に注目することによって、現在京博所蔵のこの文書群及びそのもととなった旧東寺執行家の「針小路文庫」そのものの伝来・構成について考察を行った。
3、東寺に伝来してきた複数の過去帳の諸本について史料学的検討を行い、従来その記載事項のみを部分的に取り上げて利用してきた史料の性格を確定した。これによって、過去帳利用の基礎となるべき史料学的視点が整ったといえる。同様にして、東寺と関係の深い醍醐寺の過去帳分析も行った。
4、宮内庁書陵部所蔵史料の調査を行い、これまでの収集史料の分析と併せて、長者補任諸本の系統や書写に関する見通しを得た。
5、東寺凡僧別当に関する史料には、凡僧別当引付があるが、その職掌に関連したその他の様々な関連史料を見出すことができた。「寺誌」「法会記」等々である。これらの分析は今後の課題である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 若狭国太良荘の地下来納2005

    • 著者名/発表者名
      高橋敏子
    • 雑誌名

      南山経済研究 19・3

      ページ: 201-209

  • [雑誌論文] 「東寺長者補任」の諸本について2005

    • 著者名/発表者名
      高橋敏子
    • 雑誌名

      本科研報告書

  • [雑誌論文] 中世東寺の過去帳について2005

    • 著者名/発表者名
      馬田綾子
    • 雑誌名

      本科研報告書

  • [雑誌論文] 「醍醐寺過去帳」の分析2005

    • 著者名/発表者名
      高橋慎一朗
    • 雑誌名

      本科研報告書

  • [雑誌論文] 阿刀家伝世資料所収「御読書始次第」について2005

    • 著者名/発表者名
      金子拓
    • 雑誌名

      本科研報告書

  • [雑誌論文] 室町期東寺造営方の活動とその変質2004

    • 著者名/発表者名
      金子 拓
    • 雑誌名

      史学雑誌 113・9

      ページ: 77-98

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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