研究課題/領域番号 |
14310157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪外国語大学 |
研究代表者 |
武田 佐知子 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (00181412)
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研究分担者 |
高島 幸次 夙川学院短期大学, 教授 (00331786)
脇田 晴子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (80088012)
脇田 修 財団法人大阪市文化財協会, 理事長(研究職) (50027968)
竹居 明男 同志社大学, 文学部, 教授 (80131291)
松浦 清 財団法人大阪市文化財協会, 学芸部・学芸課・学芸第3係, 係長(研究職) (70192333)
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キーワード | 天神信仰 / 菅原道真 / 太子信仰 / 聖徳太子 / 国民教育 / 文化政策 / 周縁 / ジェンダー |
研究概要 |
平成14年度は、研究分担者が今後具体的な研究を進めるための準備・打ち合わせを行った。12月23日〜25日の日程で、山口・九州方面の天満宮およびその関連寺院を巡見した。当該地域は、菅原道真が死後天神として信仰の対象となった、原点ともいうべき要所の一つであり、次年度以降、全国にちらばる天満宮・天神社の研究をすすめるための基礎的な調査を行った。参加者は、武田佐知子、高島幸次(以上、研究代表者・分担者)、森弘子、榊原小葉子(以上、講演者)、今井倫子(研究協力者)。具体的な巡見先は次のとおり。12月23日、防府天満宮、周防国分寺、周防国衙跡、国衙跡脇「艫繋松」、佐波神社、獅子殿御旅所・多々良獅子家。同24日、洞春寺、瑠璃光寺、太宰府天満宮、太宰府天満宮文化研究所。同25日、浄妙寺、宝泉寺跡、菅原天満宮、引治天満宮、北野天満宮、観世音寺、戒壇院、太宰府政庁跡。また12月24日には、第1回研究会を実施。森弘子氏(西南学院大学非常勤講師)からは「菅公頌徳と国民教育」と題して、近代日本における対外認識の形成を背景に、国民教育理念に取り込まれた<学問の神様>としての菅原道真の意義についての報告があった。榊原小葉子氏(大阪外国語大学非常勤講師)からは「太子信仰と楠」と題して、13世紀の法隆寺史料に見える太子信仰上の楠の取り扱われ方について、天神信仰との比較からの報告があった。平成15年3月8日には第2会研究会を実施した。研究分担者の高島幸次氏が「太子と天神-真宗史の視座から-」と題して、真宗史に見える天神信仰の意義と、真宗が妻帯を認めるきっかけとなった太子信仰との連関について報告した。また鈴木幸人氏(大阪市立美術館学芸員)からは「天神縁起絵と道明寺説話」と題して、天神縁起絵に見られる道明寺説話についての報告があった。研究代表者・分担者としての参加者は他に、武田佐知子、脇田修、脇田晴子、竹居明男。
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