研究課題/領域番号 |
14310157
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研究機関 | 大阪外国語大学 |
研究代表者 |
武田 佐知子 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (00181412)
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研究分担者 |
脇田 修 財団法人大阪市文化財協会, 大阪歴史博物館, 理事長・館長(研究職) (50027968)
脇田 晴子 城西国際大学, 大学院・人文科学研究科, 教授 (80088012)
高島 幸次 夙川学院短期大学, 教授 (00331786)
松浦 清 大阪工業大学, 知的財産学部, 助教授 (70192333)
竹居 明男 同志社大学, 文学部, 教授 (80131291)
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キーワード | 天神信仰 / 菅原道真 / 太子信仰 / 聖徳太子 / 国民教育 / 文化政策 / 周縁 / ジェンダー |
研究概要 |
平成17年度は、以下の調査・研究会を行った。 10月29日には、枚方市における天神信仰関連の寺社を調査した。瘡神社は、菅原道真公の太宰府下向の折、乗っていた馬が此処で死んだという伝承を持つ社である。ご神体は裏の窪地の沼で、本来は馬がはむ草を意味する「草咬み社」であったが、クサカミが瘡神に音通することから、疱瘡の神とされた。堂内には、天神土人形、藁の馬や、土馬、が多数奉納されている。 12月11日には、第12回研究会を開催し、藤岡穣氏(大阪大学助教授)から「聖徳太子像の成立-彫刻史の視点から-」と題して報告が行われ、高島幸次氏(研究分担者)から「大阪天満宮の境内と信仰」と題して大阪天満宮内の現地案内が行われた。 12月23日-25日には、長崎二十五天神巡見、及び聖徳太子関連寺院における調査を行った。「長崎」は近世以降、出島を媒介して異国との文化交流・交易の窓口となっていたが、宗教においても多くの異なる信仰が混生しており、その特異性は現在まで存続している。天満宮の他、寺社・媽祖廟を調査することで、当地における天神信仰の特質を考察した。 1月にはプロのカメラマンによる大阪天満宮所有の天神像撮影を行った。10日には大阪歴史博物館保管分(11点)、17日には大阪天満宮保管分(55点+他4点)の撮影を行い、アナログ画像・デジタル画像に取り込んだ。 1月29日には、第13回研究会を開催し、鈴木幸人氏(北海道大学大学院助教授)より「所謂「丁類(安楽寺本系)」の詞書をもつ天神縁起絵巻について-京都・常照皇寺本、滋賀・草岡神社本-」、永原順子氏(大阪天満宮文化研究所)より「天神信仰の古典芸能への影響」、郷司泰仁氏(大阪大学大学院後期課程)より「北野天満宮所蔵「北野社絵図」について」と題して報告が行われた。 現在、研究分担者・協力者による研究報告集を作成している。
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