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2004 年度 実績報告書

国家的港湾都市域としての西摂地域形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310158
研究機関神戸大学

研究代表者

鈴木 正幸  神戸大学, 文学部, 教授(理事) (80107987)

研究分担者 高橋 昌明  神戸大学, 文学部, 教授 (30106760)
藤田 裕嗣  神戸大学, 文学部, 教授 (10181364)
奥村 弘  神戸大学, 文学部, 助教授 (60185551)
市澤 哲  神戸大学, 文学部, 助教授 (30251862)
藤田 明良  天理大学, 国際文化学部, 助教授 (50309514)
キーワード国家的港湾都市 / 兵庫津 / 地域史 / 摂津 / 被災史料 / 震災資料 / 歴史資料の保全と活用 / 尼崎藩
研究概要

本年度は、昨年度までの成果の総括を行うための準備期間にあてた。
具体的には、(1)西摂をめぐる港湾都市域の支配のありようを国家論の視角からさらに深めること、(2)阪神・淡路大震災の被災地域に残された歴史資料の調査を進め、データベース化をふくめた公開・活用法を提起していくこと、(3)地域社会の歴史像を再構成する方法論をさらに検討することを主な目標とした。
これに対し、(1)古代以来継続する国家的港湾都市域としての西摂地域を中心として瀬戸内海にひろがるネットワークの諸相を明らかにした。古代史ではミヤケ・津との関連を中心に、中世史では淡河地域に着目するなど港湾後背地に注目し、近世・近代史では兵庫津から神戸港へのミナト機能の継承と、近隣農村・居留地との関係について検討を行った。
(2)について、阪神・淡路大震災での被災史料調査も継続して行われ、神戸市域における新たな史料群も発見された。また、芦屋地域において被災史料を活用した講演会も行うことができた。被災史料から新たに得られた知見を地域住民にも還元し、地域社会に遺された史料の公開と活用のあり方についてのモデルケースをも提示した。さらには、阪神・淡路大震災そのものの記録化に関するシンポジウムを開催し、震災で大量に発生した記録の保全方法や、記憶の継承の仕方、震災史料の活用のあり方などについての現状と課題について総括を行った。なお、これらの資料に関するデータベースのサーバーを構築する準備が今年度に整えることができた。
(3)地域社会における歴史資料の問題と、地域社会の歴史像再構成に関わる議論の展開については、阪神地域と昨年秋以降に発生した連続台風による風水害被災地や新潟県中越地震の被災地域で生じた問題の比較検討を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 古代の家族と共同体-関口裕子『日本古代家族史の研究』(上・下)によせて-2005

    • 著者名/発表者名
      今津 勝紀
    • 雑誌名

      キリスト教文化研究所研究年報(宮城学院女子大学) 38

      ページ: 1-33

  • [雑誌論文] 南蛮美術に託した国際貿易都市の夢 池長孟2005

    • 著者名/発表者名
      河島 真
    • 雑誌名

      神戸商工だより 2005APRIL(未定)

  • [雑誌論文] 平重盛の小松殿と小松谷2004

    • 著者名/発表者名
      高橋 昌明
    • 雑誌名

      日本歴史 672

      ページ: 19-31

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 後白河院と平清盛-王権をめぐる葛藤-2004

    • 著者名/発表者名
      高橋 昌明
    • 雑誌名

      歴史評論 649

      ページ: 2-14

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 中世王権論のなかの足利義満2004

    • 著者名/発表者名
      市澤 哲
    • 雑誌名

      歴史評論 649

      ページ: 40-51

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 古代播磨の『息長』伝承をめぐって2004

    • 著者名/発表者名
      今津 勝紀
    • 雑誌名

      日本史研究 500

      ページ: 3-23

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 増補改訂・清盛以前2004

    • 著者名/発表者名
      高橋 昌明
    • 総ページ数
      287
    • 出版者
      文理閣
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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