研究課題/領域番号 |
14310163
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
水本 邦彦 京都府立大学, 文学部, 教授 (60108363)
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研究分担者 |
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 助教授 (20183577)
上田 純一 京都府立大学, 文学部, 教授 (90176587)
櫛木 謙周 京都府立大学, 文学部, 教授 (60161626)
小林 啓治 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60221975)
上島 享 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60285244)
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キーワード | 門跡 / 寺社行政 / 随心院 / 善通寺 / 里坊 / 荘園絵図 / 古仏寺院 / 門跡領 |
研究概要 |
史料の翻刻作業としては、京都府立総合資料館寄託の随心院文書・記録のうち、中世文書、および近世随心院日記を対象とした。中世文書については全点数の過半の翻刻原稿を作成しパソコン入力済みである。また近世については、サンプルとして取り上げた文久3年日記のうち「里坊日記」の翻刻・パソコン入力を完了し、「御番所日記」の過半部分の翻刻を終えている。 門跡・権門寺院研究会を4回開催し、古代〜近代に及ぶ門跡・寺院勢力の歴史的役割についての検討を進めた。報告題目を列挙すれば以下のごとくである。 ・2003年7月15日 菱田哲郎「山城の古代寺院-その存在形態をめぐって」(1山城の古代寺院をめぐる研究視点、2古代寺院の存続形態、3平安時代以後の寺院との相承関係) ・2003年9月17日 上田純一「随心院と善通寺」(1随心院門跡領善通寺の形成、2随心院門跡領、3善通寺誕生寺院主による請負、4讃岐守護代香川氏による請負、5随心院への返還) ・2003年12月24日 小林啓治「日露戦争と寺社組織」(1神社と日露戦争、2仏教諸派と日露戦争、3法話と戦争) ・2004年3月7日 高木博志「『太政類典』『公文録』にあらわれる随心院記事」(1明治初年の寺院行政、2『太政類典』『公文録』にあらわれる随心院記事) 2004年3月8日に和歌山県那珂郡粉河町において随心院領荘園であった井上荘の現地見学を行った。随心院文書に含まれる室町期作成の荘園絵図に基づき、溜め池と水掛かり、粉河寺領との荘境、寺社跡の踏査などを行い、荘園世界についての知見を深めた。
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