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2004 年度 実績報告書

初期コミンテルンと東アジアに関する歴史文献学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310170
研究機関京都大学

研究代表者

石川 禎浩  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (10222978)

研究分担者 水野 直樹  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40181903)
山内 昭人  九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (00124850)
寺山 恭輔  東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00284563)
劉 孝鐘  和光大学, 人間関係学部, 教授 (80230605)
キーワードコミンテルン / 国際共産主義運動 / 東アジア / 社会主義 / 共産主義
研究概要

前2年度の間に収集した文献資料をもとに、研究分担者がそれぞれに分析を加え、7月28日に研究メンバーが全員、京都大学人文科学研究所に集まって、文献つき合わせと討議のためのワークショップを実施した。この結果、個別に収集してきた資料とコミンテルンの東アジアにおける活動とがほぼ整合的に組み合わさることが判明し、各研究分担者はそれぞれの分担分野にかんして、総合的な整合性を保ちつつ、論文を執筆していくことが話し合われた。また、このワークショップの討議の結果、モスクワでのさらなる資料補充が必要となったため、9月に山内が訪露し、資料調査と収集を行った。
研究代表者である石川は、この2年間にわたって集積したデータをもとに、中国の共産主義運動とコミンテルンにかかわる論文を執筆、発表する一方、9月には北京で、また12月には上海で、合計5度(中国社会科学院近代史研究所、上海大学、華東師範大学、中共"一大"会址記念館など)にわたって本テーマに関連する連続学術講演会を行い、主に中国の国際共産主義運動史研究者、中国共産党党史研究者を対象として、本研究によって得られた知見を発表した。中国語で行われたこの連続講演会は、大きな反響を呼び、中国側研究者から継続的に学術情報交換を行うよう要請されている。本研究の報告論文集の構成(予定)は、以下のようになる見込みである。
序章(コミンテルンと東アジア)--山内
第1章 コミンテルン極東書記局の成立過程--劉
第2章 ソヴェト・ロシアの極東政策--寺山
第3章 コミンテルン初期大会の朝鮮代表--水野
第4章 コミンテルン初期大会の中国代表--石川
第5章 初期コミンテルンとモンゴル--生駒雅則(研究協力者)
第6章 初期コミンテルンと日本--山内

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] ラトヴィヤ・ソヴェト政権と「世界革命」(1918年秋〜1919年春)2005

    • 著者名/発表者名
      山内 昭人
    • 雑誌名

      史淵 142

      ページ: 1-58

  • [雑誌論文] 1930年代後半朝鮮における思想統制政策2004

    • 著者名/発表者名
      水野 直樹
    • 雑誌名

      日帝ファシズム支配政策と民衆生活(韓国語論文集)

      ページ: 117-144

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 中国共産党第二回大会について--党史上の史実は如何に記述されてきたか2004

    • 著者名/発表者名
      石川 禎浩
    • 雑誌名

      東洋史研究 63-1

      ページ: 70-101

  • [雑誌論文] Liang Qichao, the Field of Geography in Meiji Japan and Geographical Determinism2004

    • 著者名/発表者名
      ISHIKAWA, Yoshihiro
    • 雑誌名

      The Role of Japan in Liang Qichao's Introduction of Modern Western Civilization to China(英語論文集)

      ページ: 156-176

  • [雑誌論文] ロシアにおける中国学、モンゴル学の歩みと資料収集2004

    • 著者名/発表者名
      寺山 恭輔
    • 雑誌名

      東アジア出版文化研究 こはく(論文集)

      ページ: 227-238

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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