研究課題/領域番号 |
14310171
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡 元司 広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10290777)
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研究分担者 |
平田 茂樹 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90228784)
須江 隆 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (90297797)
遠藤 隆俊 高知大学, 教育学部, 助教授 (00261561)
井上 徹 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20213168)
中島 楽章 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (10332850)
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キーワード | 集団 / コミュニケーション / 家族 / 宗族 / 宋代 / 地域社会 / 墓 / 空間 |
研究概要 |
平成16年度は最終年度にあたるため、当初の目標通り、国際学会での発表や国際シンポジウムの開催に重点をおいて活動した。まず平成16年8月には、モスクワで開催された37th International Congress of Asian and North African Studiesに岡・平田・須江・遠藤・井上・中島・伊原が参加し、米国・ドイツの研究者たちとともに、宋代の政治システムおよび宋代の家族・宗族についての計2つのパネルを設定し、宋代における政治集団や家族・宗族についての発表・議論をおこなった。ついで平成16年12月には台北にて開催されたThe International Association of Historians of Asia,18^<th> Conferenceに岡・平田・遠藤が参加し、台湾の研究者とともに宋代の人的結合に関するパネルを設定し、宋代社会のさまざまな人間的つながりについて発表・議論をおこなった。そして最後に、3年間の科研の締めくくりとして、平成17年1月8日・9日に基盤研究(B)(1)「宋代士大夫の相互性と日常空間に関する思想文化学的研究」(代表:佐藤慎一)および基盤研究(C・企画調査)「寧波の歴史文化についての学際的研究-東アジア海域交流と日本伝統文化形成との関係」(代表:小島毅)との合同で、国際シンポジウム「伝統中国の日常空間」を東京大学にて開催し、第1部「思想文化の日常空間」、第2部「宋代以降の集団とコミュニケーション」のうち、とくに第2部が本科研によるものであった。この第2部において、須江・井上・青木が司会をつとめ、平田・遠藤・中島・岡および中国・香港・日本の研究者が発表をおこなった。宋代以降の中国社会の集団とコミュニケーションをとらえるうえで、具体的な「空間」を把握することが非常に重要であることが明らかとなった。
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