研究課題/領域番号 |
14310180
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
河村 貞枝 京都府立大学, 文学部, 教授 (70111911)
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研究分担者 |
岡本 隆司 京都府立大学, 文学部, 助教授 (70260742)
渡邊 伸 京都府立大学, 文学部, 助教授 (70202413)
渡辺 信一郎 京都府立大学, 文学部, 教授 (10031618)
小林 啓治 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60221975)
上田 純一 京都府立大学, 文学部, 教授 (90176587)
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キーワード | 公共性 / 国境 / 外交 / 通商 / 交易 / 交通 |
研究概要 |
本年度は5回にわたる共同研究会を通じて、「公共性」の理論面の検討と、昨年に続いての比較考察の基礎となる各地域の実態分析を行った。 まず5月に第1回の研究会を開催し,本年度の研究計画の実行案を検討した。今年度の目標を「公共性」の理論的な考察をすすめること、日中を中心とする東アジアを題材にすること、さらに昨年度の継続となる各自の各地域での研究計画を決定し,それに応じて在外研究の予定・必要文献の購入計画などを策定した。 7月に第2回の研究会を開催し、9月に「公共性」概念について理解をふかめる目的の研究会を開くことを決定し、各々準備することを申し合わせた。9月に開催した第3回研究会では、小林啓治を中心に「公共性」概念をめぐる諸問題を報告・討論した。そのなかで、さらなる理論的な探求の必要性が確認され、法哲学・政治学などの分野から専門知識の提供を受けることを決定した。北海道大学法学部の協力をえて、そうした趣旨の第4回研究会を10月に開催することができた。11日に今井弘道氏より東アジアの公共性に関する報告を得、12日には川島真氏より東アジアの外交史に関する報告を得た。討論において、とくに西洋近代の主権国家体制との関連に対する理解を深める重要性が確認された。1月の第5回研究会では、第4回研究会の成果をふまえ、小林啓治・岡本隆司より19世紀末〜20世紀初の朝鮮半島を中心とした国際秩序に関する報告を得た。
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