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2003 年度 実績報告書

帝国統治システムの移転とアジア・欧米関係の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310182
研究機関東北学院大学

研究代表者

渡辺 昭一  東北学院大学, 文学部, 教授 (70182920)

研究分担者 秋田 茂  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10175789)
横井 勝彦  明治大学, 商学部, 教授 (10201849)
木畑 洋一  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012501)
中野 聡  一橋大学, 大学院・社会研究科, 教授 (00227852)
キーワード帝国統治システム / ヘゲモニー / イギリス帝国 / アメリカのアジア政策 / 戦後世界 / 脱植民地化 / 世界システム / インド
研究概要

本年度は、引き続き基本的な情報と史料収集を行いつつ、史料分析と論点整理に当たった。7月5日〜6日に東北学院大学で11月のワークショップ向けての打ち合わせ会議を行った。続いて研究代表者は8月に渡英し、当該研究の外国人研究者であるB.R.Tomlinson教授(Dean of SOAS, University of London)に会い、課題の内容を深めた。他の分担研究者も同様にそれぞれ研究課題を深めた。
その成果を確認するために、11月1日〜2日の両日にわたり、東北学院大学と仙台国際センターにおいてワークショップを開き、研究課題の追求を積極的に行った。海外からB.R.Tomlinson教授の他に、Andrew Rotter教授(Colgate University, USA)、N.J.White準教授(Liverpool John Moores University, U.K)を招き、また国内から菅英輝教授(九州大学大学院)と吉田修教授(広島大学)にも参加を要請し、ヘゲモニー論、イギリス帝国の発展・解体過程、アメリカのアジアへの介入過程、さらには戦後世界の新国際秩序の形成について実るある議論を展開した。その結果、その成果を'The End of Empires and the Transition of Hegemony in the Asia and Pacific Areas'として小冊子にまとめることができた。アジア世界を構成する南アジア、東南アジア諸国の植民地支配からの独立過程とアメリカの介入過程をたどりながら、アジアの自立性があったことが示されている。
続いて3月13日には明治大学においてこの成果をめぐってさらに論点整理をおこなった。ここでの論点整理は、次期5月21日に予定している日本西洋史学会のシンポジウム「帝国の終焉と国際序の再編-アジアをめぐる英米の相克」において、これまで検討してきた研究成果を報告するためである。帝国の支配とヘゲモニー支配の関係、新国際秩序形成におけるアジアの位置と役割が議論の中心となることを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡辺 昭一: "インド財閥の戦後経済開発構想-ボンベイ・プランをめぐって-"ヨーロッパ文化史. 5. 161-203 (2004)

  • [文献書誌] Shoichi Watanabe: "The End of Empire and the Transition of Hegemony in the Asia and Pacific Areas"研究成果中間報告書(代表:渡辺昭一). 83 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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