研究課題/領域番号 |
14310183
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
樋口 映美 共立女子大学, 国際文化学部, 教授 (80238287)
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研究分担者 |
佐藤 勘治 獨協大学, 外国語学部, 教授 (60235330)
貴堂 嘉之 一橋大学, 社会学部, 助教授 (70262095)
阿部 小涼 琉球大学, 法文学部, 助教授 (00292722)
中條 献 桜美林大学, 国際学部, 教授 (50227336)
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キーワード | 国民意識 / アメリカ合衆国 / メキシコ / カリブ海 / 国際研究者交流 / 民族意識 / 人種意識 / ジェンダー |
研究概要 |
研究代表者および分担者各自のリサーチと並行して、国民意識の共通認識を得るべく、合同研究会を2回開催した。まず、6月28目にはジョン・ハワード氏(フルブライト招聘講師)から、"Interrogating the Nation under Japanese American Incarceration"と題する研究報告がなされた。高橋裕子氏(津田塾大学)と松原宏之氏(横浜国立大学)もコメンテイターとして参加し、第二次世界大戦下で強制収容所に送られた日系人の、家族と国家への二つの帰属意識に関して議論が展開された。11月29目は10時からの午前の部と2時からの午後の部に分けて行い、午前は村田勝幸氏(北海道大学)を講師として迎え、「ネイティヴィズム(史)研究の射程」と題する研究報告を受けて議論し、当プロジェクトの今後の展開に関する重要な示唆を得た。午後は現代日本史研究の新しい地平を開こうとする視点から、大串潤児氏(信州大学)が講師として、「1950年代、長野県の青年運動」と題する研究報告をし、次いでコメンテイターの戸邊秀明氏(早稲田大学)が提起した「1950年代日本の国民意識、ナショナリズム研究の前提」に即して議論した結果、「新日本建設」の担い手を解明するという、当プロジェクトにも共有できそうな切り口が明らかとなった。以上の研究会から、「国民意識」の形成過程に国境を超えて幾重にも絡む諸要素を認識し、各自でその成果を共有することが確認された。 国際シンポジウム(平成15年度予定)については、8月に樋口と中條がUniversity of North Carolina at Chapel Hillの研究所Institute of African American Researchに赴き計画を相談した。平成15年2月現在、同大学で9月開催予定の国際シンポジウムに当研究プロジェクトから協力研究者を含む7人を報告者として送り込むことが決定し、各自準備中である。
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