• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

倭の五王の時代の国際関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310187
研究機関徳島大学

研究代表者

東 潮  徳島大学, 総合科学部, 教授 (70243673)

研究分担者 葭森 健介  徳島大学, 総合科学部, 教授 (50191648)
川本 芳昭  九州大学, 人文科学府人文科学研究院, 教授 (20136401)
田中 俊明  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
橋本 達也  鹿児島大学, 総合研究博物館, 助教授 (20274269)
定森 秀夫  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (90142637)
キーワード南朝 / 北朝 / 高句麗 / 建康城 / 百済
研究概要

今年度は、南朝・百済と三燕・北朝・高句麗との比較研究のため、遼寧省、内蒙古各地の都城・墳墓を調査した。つまり遼寧省朝陽、北票県に所在する三燕・北魏の遺跡を踏査し、朝陽博物館において遺物の調査をおこなった。同博物館で朝陽北塔周辺の「龍城」の発掘成果についての情報をえた。また遼上京や遼慶陵などを踏査し、都城や墓制の比較研究をおこなった。
南京の建康城と帝陵・墳墓のGPS調査を実施した。南京城(明)と建康城(南朝)の坊里・巷の測量をおこなった。また韓国扶餘の百済泗〓城のGPS調査を実施し、泗〓城の巷制を復元する手がかりをえた(東潮「金教年『新羅・百済の都城の形態と機能』について」奈良女子大21世紀プログラム国際シンポジュウム 東アジアにおける古代都市・宮殿 コメント、2005年3月)。14年度の南京調査の成果の一部である、東潮「晋式帯家具と馬韓・百済」(『地域と古文化』2004年3月)は、南朝・百済との国際関係にかんするものとして、韓国考古学界で注目された。
共同研究員の川本芳昭の『中華の崩壊と拡大』(『中国の歴史』5)は魏晋南北朝時代を中心とした概説書であり、今回の共同研究の核となるものが出版された。その検証は、最終年度にあたる17年度におこない、報告書を準備する予定である。
5世紀の倭と高句麗との国際関係についての研究のため、中国吉林省集安の都城・王陵を踏査した(別途の助成金による)。遺跡群は2004年6月に世界遺産に指定され、公開されるようになった。
また東潮は2005年4月5日〜7日、アメリカ・ハーバード大学開催の'The Harvard Conference on Koguryo History and Archaeology'において、「高句麗墓制と王権」というテーマで発表する予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中国史のなかの諸民族2005

    • 著者名/発表者名
      川本芳昭
    • 雑誌名

      山川出版社

      ページ: 1-90

  • [雑誌論文] 『魏志』東夷伝の韓人と倭人2005

    • 著者名/発表者名
      田中俊明
    • 雑誌名

      古代を考える 日本と朝鮮、吉川弘文館

      ページ: 10-36

  • [雑誌論文] 考古学からみた伽耶2005

    • 著者名/発表者名
      定森秀夫
    • 雑誌名

      古代を考える 日本と朝鮮、吉川弘文館

      ページ: 171-201

  • [雑誌論文] 高句麗壁画の風景-山水・日月・狩猟図像-2004

    • 著者名/発表者名
      東 潮
    • 雑誌名

      青丘学術論集 24

      ページ: 5-44

  • [雑誌論文] 三国新羅の考古学2004

    • 著者名/発表者名
      東 潮
    • 雑誌名

      古代を考える 日本と朝鮮、吉川弘文館

      ページ: 149-171

  • [雑誌論文] 高句麗の考古学と倭2004

    • 著者名/発表者名
      東 潮
    • 雑誌名

      古代を考える 日本と朝鮮、吉川弘文館

      ページ: 98-120

  • [図書] 中国の歴史52005

    • 著者名/発表者名
      川本芳昭
    • 総ページ数
      1-382
    • 出版者
      講談社

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi