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2004 年度 実績報告書

関東・東北弥生土器と北海道続縄文土器の広域編年

研究課題

研究課題/領域番号 14310189
研究機関明治大学

研究代表者

石川 日出志  明治大学, 文学部, 教授 (40159702)

研究分担者 高瀬 克範  東京都立大学, 人文学部, 助手 (00347254)
キーワード弥生土器 / 続縄文土器 / 土器型式 / 東北日本 / 広域編年 / 地域間交流
研究概要

本研究の最終年度にあたる今年度は、過去二ケ年の不足を補う資料調査(岩手・宮城・福島・新潟)および資料整理(南御山遺跡)を実施するとともに、協力者を含めて研究成果を取りまとめ、それを公開で報告する会を11月13日に仙台で開催した上で、最終成果報告の作成を行った。
本研究では、関東から北海道に至る弥生土器・続縄文土器の広域編年を整備するために、東関東(茨城)から道東にいたる広範な地域を取り上げた。各地の基準資料を徹底して点検・再実測し、土器型式の検討・再設定を進めた。その結果、仙台平野と北上川流域では従来の土器型式編年を全面的に再編成し、これによって関東から東北中部までの弥生中期の広域編年整備が達成できた。北海道でも道南・道央・道東さらにサハリン方面までの編年対比に努めた。東北北部でも弥生前期〜中期前半土器編年の整備を行ったが、中頃以後はなお不十分であり、その結果、東北中部以南および北海道方面との対比に曖昧さを残すこととなった。これにより、今後この課題の整備には東北北部が焦点であることが明白となった。
本研究は、土器編年を整備するとともに、各地の土器型式が相互にどのように搬出・搬入され、影響し合っているのかを読み解くことも目的の一つである。本研究によって、東北地方は小地域ごとに個性的な土器型式が展開するとともに、関東・北海道を含めて、相互交流を重ねる実態も明らかにした。
本研究では関東から北海道までの主たる編年基準資料を同一基準で再実測・拓本作成を行い、これを成果報告書として公表する。これによって、議論が低調な現状が改善され、広く論議が展開する条件が整う。加えて、3ケ年にわたる各地の研究者との交流がこれを加速させるであろうことが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 七飯高校遺跡出土天王山系土器の再検討2004

    • 著者名/発表者名
      石川日出志
    • 雑誌名

      土・酒・海・山-故石本省三氏追悼論集-

      ページ: 33-36

  • [雑誌論文] 「非文明」の作法-日本列島東北部の先史時代研究から-2004

    • 著者名/発表者名
      高瀬克範
    • 雑誌名

      日本考古学 第18号

      ページ: 149-158

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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