研究課題/領域番号 |
14310190
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
菊池 徹夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (00147943)
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研究分担者 |
近藤 二郎 早稲田大学, 文学部, 助教授 (70186849)
高橋 龍三郎 早稲田大学, 文学部, 教授 (80163301)
岡内 三眞 早稲田大学, 文学部, 教授 (90093210)
谷川 章雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40163620)
寺崎 秀一郎 早稲田大学, 文学部, 講師 (90287946)
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キーワード | 比較考古学 / 社会 / 都市化 / 方法論 / 野外調査 |
研究概要 |
本年度は、4年間の研究期間の初年度ということもあり、まず8月29日から9月16日まで、研究代表者の菊池徹夫、研究分担者のうち岡内三眞、高橋龍三郎、近藤二郎および寺崎秀一郎の5名で、寺崎が主たるフィールドとしてこれまでも継続的に調査してきたメソアメリカの現地に赴き、メキシコ、ホンデュラス、およびグアテマラの諸遺跡、博物館等でマヤ文化を中心に調査を行った。ホンデュラスではエル・プエンテ遺跡、コパン遺跡、グアテマラではカミナルフユ遺跡、ティカル遺跡、メキシコではチチェンイツア遺跡、パレンケ遺跡、メキシコ人類学博物館、テオティワカン遺跡などが、その主なものである。 これらメソアメリカにおける神殿をともなう都市遺跡こそ、新大陸における古代社会の発展、都市化、あるいは国家形成の問題を考える上で、基礎的、かつ不可欠の資料だからである。 時期的に夏の雨季にあたり、連日のように熱帯ジャングルを掻き分け、高く急峻なピラミッドの石段を昇り降りするのはなかなかきつかったが、実際にホンデュラスのエル・プエンテ遺跡をここ数年来調査しつつある寺崎の案内をえて、各自がそれぞれの専門、フィールドでの問題意識と比較・対照しつつ歩いたことで、大きな成果をあげることが出来た。 このほか、研究代表者の菊池は、幸い本務校において今年度与えられた特別研究期間その他の機会をも利用して、本科研費を適正・有効に使用しつつ、6月〜7月にスコットランド'・デンマーク・スウエーデン、9月に中国・内蒙古自治区、12月に南フランス・北部スペイン、そして1月にはアメリカ合衆国(ワシントンDC・ニューヨーク・サンフランシスコ)の各地において、本研究課題に関わる調査・研究、あるいは意見交換等を行い、少なからぬ成果を得た。
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