研究課題/領域番号 |
14310190
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
菊池 徹夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00147943)
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研究分担者 |
岡内 三眞 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90093210)
高橋 龍三郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80163301)
近藤 二郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70186849)
寺崎 秀一郎 早稲田大学, 文学学術院, 助教授 (90287946)
小高 敬寛 早稲田大学, 文学学術院, 助手 (70350379)
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キーワード | 比較考古学 / 社会 / 都市化 / 方法論 / 野外調査 |
研究概要 |
昨年度までの各研究メンバーの調査研究の成果をふまえつつ、それぞれのフィールドでの具体的な調査研究を継続し、本テーマに沿ったデータの収集とと方法論を深めるべく、精力的に作業を行った。 研究代表者の菊池と研究分担者の高橋は、東京大学の佐藤宏之助教授とともに、夏期休暇を利用し、8月上旬には昨年に引き続き北米北西海岸でフィールドワークを行った。今回は特にクイーン・シャーロット諸島で主にハイダ族の民族考古学的調査に従事し、特に日本列島における縄文文化社会との比較という点で多大の成果を得ることが出来た。 また同じく8月下旬には、菊池と高橋は、日本中世史の海老沢哀教授らとともにインドネシアのバリ島において、独特の水稲農耕社会の生活と儀礼を調査することが出来た。これまた、特に弥生・古墳文化社会との比較という面で大変興味深く得るところ大であった。 この他、菊池は韓国、沖縄先島諸島、分担者の岡内は韓国および中国、高橋はニューギニア、近藤はエジプト、寺崎はホンデュラス、また小高はシリアに赴いて、フィールドワークを行い、いずれも大きな成果を上げた。 そして、12月には、本研究のメンバー全員が中心となり、外部からも参加者を得、菊池が主宰する早稲田大学比較考古学研究所など3研究所合同で、早稲田大学文学部において「考古学からみた社会の複雑化」という研究集会・シンポジウムを開催し、その後直ちにその記録・成果を同名の研究報告集として公にした。ここでは、文字どおり世界各地で続けてきた我々の調査研究の成果が持ち寄られ、「古代社会の発展と都市化」を軸に、広く先史・古代社会の複雑化の問題を、比較考古学的に論議している。
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