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2004 年度 実績報告書

東地中海地域鉄器時代の都市と建築の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310191
研究機関天理大学

研究代表者

桑原 久男  天理大学, 文学部, 助教授 (00234633)

研究分担者 置田 雅昭  天理大学, 文学部, 教授 (50248176)
キーワード東地中海 / レバント / イスラエル / 都市 / エン・ゲヴ / 聖書 / 鉄器時代
研究概要

本研究では、イスラエルにおいて日本隊(聖書考古学調査団)が発掘調査を継続しているエン・ゲブ遺跡について、調査・研究を深め、周辺地域の事例との比較検討を通して、地域の歴史の中に位置づけることを軸にして研究を進めている。今年度は、昨年度に引き続いて、遺物や遺構の図面、写真、台帳など、調査記録の基本的な整理を進行させ、図面のデジタル化を重点的な課題として、遺構図面についてベクタートレース作業を推し進めた。
6月には、桑原が「南レバント鉄器時代の都市の建築-エン・ゲヴ遺跡の位置づけをめぐって」として、西アジア考古学研究会第9会大会にて、本研究の成果を受けた発表を行った。
7月末から8月にかけては、桑原(研究代表者)、置田(研究分担者)がイスラエルに渡航して、エン・ゲヴ遺跡の第8次発掘調査に参画し、遺跡アクロポリス部において、列柱式建物の基本構造の解明にあたったほか、昨年度判明した城壁コーナーのタワーについて、平面プランを明らかにした。また、土器や石製品など、エン・ゲヴ遺跡の出土資料を図化、撮影する作業も合わせて行った。さらに、ダン、ベト・サイダ、ハツォール、テル・キンロット、テル・レヘシュなど、周辺の関連遺跡を踏査した。
秋期から冬期にかけては、上記したエン・ゲヴ遺跡の調査記録の整理作業並びにデジタル化に重点的に取り組んだ。
春期には、3月6日、置田・桑原が、本研究の成果を受けて、東京で開催された西アジア発掘調査報告会にて、報告を行った。3月末には、桑原ほか研究協力者5名がイスラエルに再渡航を行い、エン・ゲヴ遺跡の出土資料を図化、撮影する作業に従事した。また、モシェ・コハヴィ氏(テル・アビヴ大学名誉教授)、イツィク・パス氏(テル・アヴィヴ大学)とともに、テル・レヘシュの踏査を実施し、今後の同遺跡の調査について検討を行った。合わせて、エンゲヴ遺跡の報告書出版について協議した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] テル・ゼロールからエン・ゲヴへ そしてテル・レヘシュ-イスラエル国における日本調査隊の活動-2005

    • 著者名/発表者名
      置田雅昭, 桑原久男
    • 雑誌名

      平成16年度 今よみがえる古代オリエント-第12回西アジア発掘調査報告会報告集

      ページ: 53-58

  • [雑誌論文] 南レバント鉄器時代の都市と建築-エン・ゲヴ遺跡の位置づけをめぐって-2004

    • 著者名/発表者名
      桑原久男
    • 雑誌名

      日本西アジア考古学会 第9回総会・大会要旨集

      ページ: 37-43

  • [図書] テル・ゼロールの出土遺物-墓地編-2005

    • 著者名/発表者名
      置田雅昭, 巽善信ほか
    • 総ページ数
      21
    • 出版者
      天理大学文学部考古学・民俗学研究室

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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