研究課題/領域番号 |
14310206
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鷲津 浩子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (30149372)
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研究分担者 |
荒木 正純 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (80015883)
中田 崇 立命館大学, 文学部, 助教授 (30286695)
バレストリエリ エリザベス 麗澤大学, 文学部, 教授 (80348375)
宮本 陽一郎 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (70166205)
長岡 真吾 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (70237501)
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キーワード | Epistemoloical Framework / 英米文学 / 知識史 |
研究概要 |
平成16年度は、前年度に出版した『イン・コンテクスト』の成果を踏まえて、新しい方向性と更なる発展性を模索する改新の1年であった。以下は、その活動方針にそった成果のいくつかである。 I 研究例会 1.4月に国際文化会館にて開催された例会では、佐藤憲一がコットン・マザーと望遠鏡について、長岡真吾がネイティヴ・アメリカンとコロンブスについての口頭発表を行った。このうち、佐藤の発表は『アメリカ文学評論』19号の<インストゥメント>特集に掲載された。 2.9月に筑波大学で開催された例会では、山口敬雄が19世紀アメリカの社会主義共同体における建築平面図とヘンリー・デイヴィド・ソローの『ウォルデン』について、宮本陽一郎が第2次世界大戦後のアメリカにおける大学と諜報活動についての口頭発表を行った。 II 小研究会 今年度にはいくつかの小研究会が発足し、それぞれ1年をかけて、テクストの解読とともにそのテクストの書かれたEpistemological Frameworkを論じる活動を行った。たとえば、18世紀初頭に書かれたコットン・マザーの『クリスチャン・フィロソファー』をとりあげた小研究会では、なぜこのテクストが「クリスチャン」と「フィロソファー」という2語で成り立っているか、またそれを可能にした<知識の枠組み>としてのアリストテレス・スコラ学派とベーコニアニズムの混在がどのようなものであったか、さらにはテクストの構成にその<知識の枠組み>がいかに反映されているか、といった問題を知識史の概観とともに論じた。 III 刊行物 「Epistemological Frameworkと英米文学」研究会は、筑波大学アメリカ文学会と共同研究を行う機会も多く、今年度の成果のいくつかは『アメリカ文学評論』19号(つくば:筑波大学アメリカ文学会、2004年)の<インストゥメント>特集に寄稿するという形態で発表された。
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