研究課題/領域番号 |
14310207
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 紘一 京都大学, 文学研究科, 教授 (70025047)
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研究分担者 |
佐々木 徹 京都大学, 文学研究科, 助教授 (30170682)
若島 正 京都大学, 文学研究科, 教授 (10175060)
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キーワード | Edmund Wilson / Vladimir Nabokov / 20世紀英米ジャーナリズム批評 / Charles Dickens / エドマンド・ウィルソン文明論集 / エドマンド・ウィルソン文学論集 / ナボコフ=ウィルソン往復書簡集 |
研究概要 |
平成15年度研究計画に基づき、各研究分担者は資料収集を行うと同時に、研究のまとめにとりかった。 中村は、6月と10月に合衆国に赴き、Yale大学Beinecke図書館、Princeton大学Firestone図書館でエドマンド・ウィルソンの草稿を検討するとともに、Massachusetts州Wellfleet, New York州Talcottville、New Jersey州Red Bank、Pennsylvania州Hills School (prep school)を訪れ、エドマンド・ウィルソンの伝記的資料の収集にあたった。その一方で、日本英文学会全国大会(5月)のシンポジウム「エドマンド・ウィルソン再考」のパネリストとして「『愛国の血糊』をめぐって」と題する報告を行い、また、『ナボコフ=ウィルソン往復書簡集』の翻訳を完成させると同時に、『エドマンド・ウィルソン文明論集』『エドマンド・ウィルソン文学論集』の翻訳草稿を仕上げた。 佐々木は、『エドマンド・ウィルソン文明論集』『エドマンド・ウィルソン文学論集』の翻訳草稿を仕上げた。後者はウィルソンの画期的なディケンズ論を含むが、それに関連して、20世紀イギリスの小説家イヴリン・ウォー(ウィルソンはこの作家についても極めて興味深い論考を発表している)におけるディケンズの影響を分析した論文を作成した。 若島は、『エドマンド・ウィルソン文明論集』『エドマンド・ウィルソン文学論集』の翻訳草稿を仕上げると同時に、中村と共に、『ナボコフ=ウィルソン往復書簡集』の翻訳に携わり、ナボコフ側の書簡の翻訳を完成させた。また、2002年12月に行われた日本ナボコフ協会研究発表会の席上で、中村と共に「『ナボコフ=ウィルソン往復書簡集』をめぐって」というシンポジウムを行い、その報告を同協会のニューズレター"Krug"で発表した。
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