研究課題/領域番号 |
14310218
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
川口 裕司 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20204703)
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研究分担者 |
成田 節 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50180542)
黒澤 直俊 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80195586)
芝野 耕司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (50216024)
根岸 雅史 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50189362)
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キーワード | Web教材 / 機能シラバス / 言語教育 / 言語運用 |
研究概要 |
本研究の目的は、言語を基本言語層、日常言語層、文化言語層の三つにわけ、それぞれの言語層の特長を生かしながら、より高度な言語運用能力を学習者に取得させることのできる教育手法を開発することである。 初年度はこのうち、とくに日常言語層を中心にした研究が行われた。本研究は、東京外国語大学大学院地域文化研究科において採択された21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点』と密接な関連性があるため、両プロジェクト間の連携をとりながら、それぞれが補完的な学術研究になるよう十分な配慮がなされた。 先端的な外国語教育手法の開発は、最新の言語教育学および応用言語学の成果を土台としたものでなければならない。本年度はそうした研究基盤のインフラ整備を重点項目とした。そのため本学図書館における言語教育学・応用言語学関連の雑誌・図書の所蔵検索を実施し、重要なレファレンスであるにもかかわらず所蔵のない雑誌・図書をリストアップし、これらを優先的に購入した。 他方、高度な言語教育手法を開発するための基礎研究を開始した。多言語CD学習教材のモニタリングを実施し、その結果が詳細に分析された。モニターによる分析の対象となった言語は、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、中国語であり、主に大学院生たちがモニターになり、各教材のコンテンツ、各課の配列、発音記述、文法記述、操作性などが詳細に比較検討された。この分析を通して、本学がこれから構築していくWeb教材のコンテンツ・モデルが検討された。また情報工学グループによって、Web教材の実現のための諸問題が検討された。6月から10月にかけて日常言語層の発音と会話をWeb教材化するための基礎研究が行なわれた。発音教材では学習レベルが設定され、会話教材では日常の言語運用における言語機能の分析が行われた。これらの基礎研究のほとんどは大学院生たちによって行われた。
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