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2003 年度 実績報告書

満洲語記述文法の作成

研究課題

研究課題/領域番号 14310223
研究機関九州大学

研究代表者

久保 智之  九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (30214993)

研究分担者 早田 輝洋  大東文化大学, 外国語学部, 教授 (80091239)
キーワード満州語 / シベ語 / 一人称複数代名詞 / 大清全書 / 金瓶梅
研究概要

本年度は、14年度に引き続き、基礎的な語彙の中の動詞、形容詞、後置詞に関して、その語法的な研究を行なった。具体的には、どのような要素を取りうるかを、統語論的・形態論的に詳細に記述した、満洲語語法データベースの作成を開始した。この作業は、体系を異にする文語と口語、それぞれについて行ない、随時両者の比較対照を行なうことにより、統語論的・形態論的な変化をも明らかにすることを目指している。
さらに、上記の基礎的作業の上に立って、記述文法の研究を開始した。動詞述語、形容詞述語、付加語、取り立て、ヴォイス(受動、使役など)、テンス・アスペクト、ムード、指示の問題、補文、引用節、連用修飾節、連体修飾節などについて研究、記述を行ないつつある。
また、これらと平行して、14年度に引き続き、満洲語口語の音韻論・形態論的研究も行なっている。
海外での調査としては、満洲語口語の現地調査を、中国新彊ウイグル自治区において行なった。また、カザフスタンにおいて、カザフ語及び東干語に関する資料収集、言語調査を行なった。
具体的な研究成果としては、研究代表者の久保は、満洲語の擬音語・擬態語の音配列に関する研究を、周辺のウイグル語、モンゴル語などとも対比しながら進め、研究発表を行なった。分担者の早田は、満文と漢文の『金瓶梅』を対象として、漢語と満洲語の一人称複数代名詞に関する研究を行ない、公刊した。『大清全書』の翻刻・索引の改訂も行なった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tomoyuki, KUBO: "Comments on "Pitch Accent Systems in Korean" by Rei FUKUI"Cross-Linguistic Studies of Tonal Phenomena. 287-290 (2003)

  • [文献書誌] 久保智之: "音韻研究の動向と展望2(現代語中心)"上野善道編『朝倉日本語講座3 音声・音韻』. 239-248 (2003)

  • [文献書誌] 早田輝洋(福沢知史との共著): "一人称代名詞の包括形・除外形について-満文訳と対比した『崇禎本金瓶梅』に於ける「[口自]」を中心に-"満族史研究. 第2号. 41-70 (2003)

  • [文献書誌] 早田輝洋: "一人称代名詞の包括形・除外形の体系-『崇禎本金瓶梅』に於ける<俺><我椚><[口自]>とその満洲語訳-"言語研究. 第125号(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 早田輝洋(寺村政男との共編): "大清全書 増補改訂・附満洲語漢語索引"東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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