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2003 年度 実績報告書

古典古代史の近年の動向に対応したギリシャ・ローマ思想史ならびに文学史の書きかえ

研究課題

研究課題/領域番号 14310226
研究機関東京大学

研究代表者

逸身 喜一郎  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40107420)

研究分担者 櫻井 万里子  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011329)
天野 正幸  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40107173)
片山 英男  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70114436)
神崎 繁  東京都立大学, 人文学部, 教授 (20153025)
根本 和子  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (50313185)
キーワードギリシャ文学史 / ローマ文学史 / ギリシャ思想史 / ローマ思想史 / 西洋古典古代史 / 西洋古典学
研究概要

本研究の最大の目的は、従来、ややもすると「哲・史・文」に分化しがちなギリシャ・ローマ研究を統合すること、より具体的にいえば、社会史・文化史の成果ないし方法を意識しつつ、あらたな哲学史・文学史の可能性を探ることにある。今年度は次に記す5回の研究会が活動の中心となった。
6月20日・納富信留(慶応義塾大学・研究分担者)『ソクラテス文学』・プラトン・クセノフォン以外にも多く書かれた、ソクラテスを主人公にする書物のありようについての報告
7月4日・橋場弦(大阪外国語大学・研究分担者)『アテナイ社会における贈答行為』ギリシャ社会における贈与ないしそれに対しての見返りが果たした役割、ならびに社会組織の歴史的推移との関連の検討
11月21日・小林薫(ケンブリッジ大学大学院)『ソフォクレスは貴族主義者か』・ソフォクレスの『伝記』ないし伝記的エピソードの信憑性の吟味
12月12日・Professor Amelie Kuhrt (University College、London) 'The Reign of Xerxes : A Case Study in the Problem of Writing Achaemenid History'.アカエメネス朝ペルシャの歴史を書くことの問題点、とりわけヘロドトスの信頼性をクセルクセスを題材にして考える
2月20日・Andrew Faulkner (Merton College, Oxford) 'Aorists in the Attributive Sections of the Homeric Hymns'.『(ホメーロス風)アフロディーテー讃歌』の新しい刊本を作成するにあたっての問題点。とりわけ神々の権能を叙述する場面と物語を叙述する場面における動詞の時制の問題。
いずれの研究会も具体的な成果にもとづいた上にたつ研究に対して、「事実」とは何か、いかに記述するか、といった類の方法論的疑問が出され討論した。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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