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2002 年度 実績報告書

古代ギリシア・ローマにおける法学と弁論術に関する法制史的総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 14320002
研究機関新潟大学

研究代表者

葛西 康徳  新潟大学, 法学部, 教授 (80114437)

研究分担者 小川 浩三  桐蔭 横浜大学, 法学部, 教授 (10142671)
平野 敏彦  広島大学, 法学部, 教授 (60144804)
吉原 達也  広島大学, 法学部, 教授 (80127737)
芹澤 悟  亜細亜大学, 法学部, 教授 (10163122)
南川 高志  京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40174099)
キーワードレトリック / ローマ法 / 法廷弁論 / キケロ / アリストテレス / トピカ / ディアレクティク / 古典古代
研究概要

本年度は共同研究の初年度にあたり、以下のような手順と方法により研究を遂行した。
第一に、第一回全体研究会を平成14年10月に開催し、本年度および3年間全体の,計画および各自の分担を最終的に確認した。その結果、本年度の共通検討課題は、従来の「レトリックと法学の関係」に関する研究史と問題点の総括に絞ることに決定した。そして、第二回全体研究会(平成15年1月)において、吉原および平野が、ローマ法学および法哲学の分野での研究史を概括し、現代の問題状況について報告した。
第二に、本共同研究の重要な一部をなす、ローマ法・古代法文献カードのデータベース化に口石が中心となって着手し、その基本プログラム作成方法を、全員の議論に基づいて決定した。この作業は来年度も継続する。
第三に、各自の個別研究の中で特記すべきは、来日したスイスの古典学者ヴァルター・ブルケルト教授を囲んでの研究会を開催し、ギリシア宗教と法およびレトリックの関係について議論したことである。その成果を各自の研究成果とともに裏面の一覧に記載した。
最後に、本研究を通じて、レトリックと法学の関係を論ずる視点が、従来の法学的視点では捉えることができないほど広くかつ問題状況が錯綜しているという認識で一致した。そこで、来年度はまず、レトリックについて、古典古代のレトリック資料としてどこまでの範囲が該当するか、資料状況がいかなるものであるかを明確にすることから出発することが同意された。従来の研究では、この点からして明確ではなかったのである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] ヴァルター・フルケルト, 葛西康徳訳: "ヨーハン・ヤーコフ・バッハオーフォン,カール・モイリとスイスの古典学研究"西洋古典学研究. 51. 1-19 (2003)

  • [文献書誌] 吉原達也: "キケロ『トピカ』とローマ法学(1)"広島法学. 26巻2号. 1-20 (2002)

  • [文献書誌] 吉原達也: "キケロ『トピカ』とローマ法学(2)"広島法学. 26巻3号. 33-53 (2002)

  • [文献書誌] 芹澤悟: "ローマ法における事例提示思考について"亜細亜法学. 37巻2号. 13-22 (2003)

  • [文献書誌] 南川高志: "ヴィントランダ:イングラント北部のローマ軍要塞について"西洋古代史研究. 1-21 (2003)

  • [文献書誌] 小川浩三: "糺問手続は刑事裁判の手続か(一)-中世法学における糺問手続の展開-"桐蔭法学. 9巻1号. 1-29 (2002)

  • [文献書誌] 鈴木佳秀, 葛西康徳(他): "神話・伝説の成立とその展開の比較研究"高志書院. 303 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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