研究分担者 |
福元 健太郎 学習院大学, 法学部, 助教授 (50272414)
坂本 孝治郎 学習院大学, 法学部, 教授 (50137890)
空井 護 東北大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (10242067)
待鳥 聡史 大阪大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (40283709)
増山 幹高 成蹊大学, 法学部, 助教授 (50317616)
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研究概要 |
1.国会運営ルールの形成と変化 (1)政党の法案賛否の資料整理,計量分析を行った.法案賛否に付託委委員長の所属会派と1990年代の政治情勢の変化が及ぼした作用を検証した. (2)47年以降の予算国会につき,衆院予算委の審議日程,質疑者一覧,委員長・理事人事,公聴会開会承認などを整理し,運営方式の変遷や争点の推移を概観できるようにした.55年体制下において,とりわけ社会党にとって予算委というアリーナは多大の意義を有していた. (3)政府法案提出の現行手続きを定めた61年の閣議申合の形成過程を公文書を用いて明らかにし,政府提出法案数を決める要因が,社会経済的要因ではなく政治的要因であることを,58ヶ国データの比較分析と戦後日本の時系列分析によって示した. (4)両院協議会についての包括的データの作成に着手した.現行憲法下で開催されたすべての両院協議会について,日時,議題,出席者とその所属政党について一覧化し,制度論および過程論の角度から分析するための基礎データとなる. 2.立法案件データの作成 (1)法案の議事日程について資料整備を進め,会期延長と法案成立に要する日数の関係を分析し,また厚生省関連法案の動向と所管部局再編の関連を検証した. (2)閣法および衆法の基礎的データの整理を行った. 3.国会運営の制度と立法行動を説明するための理論と実証 (1)国会法改正が法案の議事日程に及ぼした作用を検証した.また米国議会制度の歴史的展開について資料収集,専門家からの意見聴取を行った. (2)参議院議員は衆議院議員に比べてシニアとは限らないことを,全国会議員のデータ分析で明らかにした. (3)米連邦議会の予算編成改革を比較政治学的観点から分析した単著を公刊した. (4)93年以降の立法活動および国会運営の変化について,歴史的・実証的分析を行い,連立政権の政治状況および政策アジェンダの変化との関連性を検証した.
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