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2003 年度 実績報告書

日本の国際政治学―国際比較の観点から

研究課題

研究課題/領域番号 14320026
研究機関東京大学

研究代表者

山本 吉宣  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20092025)

研究分担者 下斗米 伸夫  法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
田中 明彦  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30163497)
山影 進  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
国分 良成  慶応義塾大学, 法学部, 教授 (20146567)
土山 實男  青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00180018)
キーワード政治学
研究概要

本年度は、3つの活動を行った。一つは、日本の国際政治学の発展に関して、長老の国際政治学者の聞き取りを行った。たとえば、細谷千博、川田侃両元国際政治学会理事長、二宮三郎氏をお招きし、日本の国際政治学の黎明期、アメリカの国際政治学との関連、外交史、国際政治経済学からの日本の国際政治学の連続性、変容など貴重な資料が得られた。また、このような活動は、日本国際政治学会の研究部会の中でも行われ、若い研究者を巻き込みながら行われた。二つには、明治維新期までさかのぼって、さまざまな学会誌、一般雑誌、その他の資料にあたって、当時の日本の識者、研究者がどのような国際政治観、また国際政治の分析をしていたかを、整理した(しつつある)ことである。このような資料の収集と整理は、今まで行われてこなかったものであり、現在行われている収集と整理を続けるとともに、整理の枠組みの検討を行っている。このことは、今年度おこなった第3の活動と関連する。19世紀終わりから20世紀初頭にかけて、日本の国際政治学の基本的な問題は、国際政治学を如何に定義するかということであり、それは、外交史、外交とどのように違うか、ということであった(この問題は、現在にも通ずるものである)。19世紀末から20世紀初頭にかけて、日本においても、考え方の主流は、勢力均衡論であったが、第1次世界大戦後は、国際政治を一体として捉える考え方が台頭し、それも平和論的な色彩が強いものであった。しかしながら、戦間期の後半になると、地域主義的な傾向が顕著になるのである。来年度は、このような日本における国際政治学の変容の基底を明確にしたい。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 山本吉宣: "国際法と国際政治"法学教室. No.281. 43-48 (2004)

  • [文献書誌] 山影 進: "グローバリズムとナショナリズムの狭間で"外交フォーラム. 17・1. 23-29 (2004)

  • [文献書誌] 山影 進: "メコン河開発の紆余曲折"国際問題. 521号. 51-71 (2003)

  • [文献書誌] Takashi Inoguchi: "Political Security"International Studies. 40・2. 105-129 (2003)

  • [文献書誌] Takashi Inoguchi: "Generating Equilibrium"International Political Science Review. 24・1. 167-172 (2003)

  • [文献書誌] 下斗米伸夫: "戦後ソ連の北東アジア政策"法学志林. 100・2. 1-11 (2003)

  • [文献書誌] 国分良成: "現代中国の政治と官僚制"慶応義塾大学出版会. 300 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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