研究課題
月例研究会、海外調査、研究分担者個々人の研究の促進の3点を行った。1.月例研究会の開催4月の研究会は細谷・石井・滝田・大芝を中心に今年度の課題について問題提起が行われた。5月の研究会では現場からの報告として、栗本英世(国際NGO「カンボジア子供の家」(代表)により、内戦終結後10年を経たカンボジアでの内戦の歴史の教育について、報告が行われた。7月(6月分)は1回目は、吉田裕一橋大学社会学研究科教授により日本社会における戦争の記憶を構成する要因についての報告。7月後半には、中野聡より『戦没者慰霊をめぐる第二次世界大戦後の日比関係について』の報告が行われた。10月には、韓国国際政治学会会員が来日したことを利用して、これらの研究者と会合をもった。キム教授(高麗大学)および孫教授より、政治家、個人およびその歴史認識の外交政策決定への影響について問題が提起された。11月には大芝より、コソボ紛争とドイツにおける歴史認識論争、正戦論争が検討され、12月には古内洋平より、ポストコンフリクト時期における真実和解委員会の活動が議論された。1月には、石井修が『Redress and Remembrance-日系米人社会の「歴史の記憶」』とのタイトルのもとに、アメリカのアジア化とアメリカにおけるアジアの戦争に対する記憶の変化が議論された。2.外国での資料収集・インタビュー活動石井修は米国にて、アジア系アメリカ人の歴史の記憶に関する資料収集を、大芝は韓国・ソウル大学にて、韓国のアカデミクスの歴史教科書問題への認識についてインタビューを、それぞれ行った。3.研究分担者個々人はそれぞれの分担に応じた研究をすすめた。
すべて その他
すべて 文献書誌 (6件)