研究課題
基盤研究(B)
平成14年4月以降、毎月の例会を行った。ゲスト・スピーカーによる主要報告は以下のとおりである。「歴史の記憶に関する研究について」(入江昭・ハーバード大学)、「原爆をめぐる記憶」(水本和美・広島市立大学)、「南北戦争の記憶とアメリカ社会の再編」(貴堂嘉之・一橋大学)、「トラウマと証言・表象の地政学」(宮地尚子・一橋大学)、「移行期における正義に関する断章的考察-記憶・忘却、赦し・復讐という点から」(土佐弘之・神戸大学)、「ベトナム戦争の記憶の脱政治化」(ガリキオ・米国ヴィラノヴァ大学)など。3年間の期間中、石井修、滝田賢治、大芝亮がそれぞれ米国、中国、韓国に出張を行った。石井は、日系アメリカ人および中国系アメリカ人の戦争の記憶について調査を行い、また、滝田は「ベトナム戦争の記憶とアメリカのアジア外交」と題する報告を行った。大芝は、歴史教科書の日韓比較を行った。韓国からWookhee Shin(ソウル国立大学)、Yoon Young O.先生(国民大学教授)を招聘し、韓国における歴史問題をめぐる研究、議論の状況について報告がなされた。本研究プロジェクトの成果を単行本として出版する準備を行っている。特に、本研究プロジェクト終了後に、歴史認識をめぐり日中韓において政策決定者・国民の双方のレベルで緊張した状況が生まれており、こうした点もあらたに加味して出版物にする準備を進めている。また、海外では、2005年8月に各国の国際政治学会の連合体であるWISC主催の国際会議(於:イスタンブール)において、大芝研究代表、馬暁華研究分担者およびWookhee Shin(ソウル国立大学)は、「アジアにおける記憶の共有」と題するパネルを組織し、ここで報告する予定である。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (22件) 図書 (8件)
国際問題 534
ページ: 14-27
創文 461
ページ: 16-19
記憶としてのパールハーバー(細谷千博, 入江昭, 大芝亮編)
ページ: 400-420
論座 111
ページ: 124-133
ページ: 1-12
明治学院大学法学研究 77
ページ: 1-31
ページ: 52-70
ページ: 316-333
グローバリゼーションと東アジア(シンポジウム研究叢書編集委員会・川崎嘉元・滝田賢治・園田茂人編著)(中央大学出版部)
ページ: 67-88
ページ: 364-399
植民地帝国日本の法的展開(浅野豊美, 松田利彦編)(信山社)
ページ: 257-294
Kokusaimondai vol.534
Sobun vol.461
Pearl Harbor as Historical Memory(Chihiro Hosoya, Akira Iryie, and Ryo Oshiba eds.)(Minerva)
Ronza vol.111
Hogaku Kenkyu of Meiji Gakuin University vol.77
Globalization and East Asia(Symposium Research Series Editorial Committee, Yoshimoto Kawasaki, Kenji Takita, Shigeto Sonoda eds.)(ChuoUniversity Press)
Legal Development of Colonial Japanese Empire(Toyomi Asano and Toshihiko Matsuda eds.)(Shinzan-sha)