研究課題/領域番号 |
14330011
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
三井 逸友 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (00146755)
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研究分担者 |
堀 潔 桜美林大学, 経済学部, 教授 (90229211)
粂野 博行 大阪商業大学, 総合経営学部, 助教授 (80319590)
大島 卓 城西大学, 経済学部, 教授 (80145804)
川名 和美 広島修道大学, 商学部, 教授
遠山 恭司 東京都立工業高等専門学校, 一般教養科, 助教授 (20270233)
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キーワード | 創業支援 / 地域インキュベーション / 産業クラスター / 産学官連携 / 市場経済化と企業家 / 産業集積活性化 / イノベーション戦略 |
研究概要 |
前年度に続き、各分担者が実態調査と研究内容の深化に努力。 欧州において、産業クラスター形成発展とイノベーション推進の政策が地域レベルで活発に展開され、その動向は中東欧諸国にも及んでいる。そのなかで、地域学習と創業支援の取り組みが具体的な成果をあげ、地域社会・産業界・学界・行政等の連携が功を奏していると言える。中国においても、多くの新企業が簇生し、成長産業を支える一方で、優れた企業家が輩出し、中国版の「企業家社会」を形成してきている。ただし中国の企業家は成長拡大志向、多角化多国籍化志向が強い。我が国においても、北海道旭川の例にも見られるように、産業地域の危機をバネに、新たな地域インキュベーションの動きが生じており、大学などからの企業家教育と起業の動きなどと合わせ見れば、将来において再び起業が活発となり、新産業を形成していく可能性を見ることができる。ニューバイオテクノロジーなどの分野では研究クラスターの形成と産学官連携の進行を見ることができるが、地域をベースとする新産業形成に進みうるものかは、まだ即断できず、今後のフォローアップと議論の深化を要する。 なお、2年度にわたる共同研究の成果については、議論を重ねたうえ、平成17年度の科研費出版助成を申請し、公刊を行う企画である。
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